日常
1度間違って全消しして絶望しました。
小説を書くのってこんなに難しいんだなって思いました。
投稿者の皆さんは凄いですね。
「いやー、これは楽しみだな」
俺はゲームショップの袋を片手に機嫌良く帰路についていた。
親友と遊ぶためにバイトをしてようやく買えた最新のゲーム機と今話題のソフト。バイトをしているとしても普通の高校生からしたらデカい買い物である。
「それにしてもアイツもかなり楽しみにしてんな。ックク」
普段は俺の影に隠れてばかりなくせ、ゲームの事となると人が変わったみたいに元気になるってんだから。
それぞれの家に別れる直前までゲームの仕様や新機能などを熱心に語る親友の姿を思い出してククッと笑いながら急いで帰ることにした。
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特に何事もなく家に帰り着いた俺は早速ゲーム機を起動して設定を行う。
(ユーザーとネットの設定はこれで…よしっと)
ゲーム機の準備を終えた俺は早速ソフトを入れ起動する。壮大な音楽と共にオープニングムービーとタイトル画面を見てからプレイヤーのキャラクター作成へ進める。
(こういうのどう作ればいいのかイマイチわかんねぇんだよな…)
親友が好きに作ったらいいよって話してたの思い出しながら操作を続ける。
(結局俺に似たキャラになったな)
画面には自分に似たキャラクターがパンツ一丁で決めポーズをしている。
(まぁ本物より少し筋肉質で表情も凛々しくしてるけどこれくらいがいいだろ)
完成したキャラクターに満足してると早速プロローグが始まる。
女神様の祝福を得た主人公が勇者として旅立ち、ゲームのキャラクターやフレンドの作ったキャラクターをパーティに入れて世界中の闇を祓いながら元凶となる魔王の討伐を目指す物語となっている。
拠点となる町の住民から基本的なチュートリアルを受けた辺りで時計を見るともう日付が変わろうとしていた。
(職業や武器は教えてもらいながら決めたらいいか。明日は学校だけどアイツは…まだ続けるやろうな)
朝迎えに行けば眠たそうな顔で出てくるんだろうなと思うと自然と笑ってしまう。
明日のことを考えながら俺は眠りについた。
… … … … …
… … … … …
「ヘクチッ、んー、冷えたのかな?」
その少年は鼻を擦りながら時計を見ると既に日付が変わっている事に気がつく。
後7時間もしたら学校に行く時間だなーとか考えながらもコントローラーを動かす手は止まらない。
チュートリアルまで…最初のクエストだけ…序盤の魔族だけでも…今のうちに武器だけでも強化してた方がいいよね…中途半端に素材溜まってるしここまで来たら防具も一式作っちゃおうか。
そんなことの繰り返しで気がつけば時計は深夜の2時を指していた。
(いい加減にキリも良いし寝ようかな)
今の時間が3時や4時過ぎとなると寝てても起きてても変わらないでしょなどと言い訳をして徹夜コースからの1日中うとうとして彼の世話になるのだ。
(…きっとチュートリアルまでは進めてるよね。)
しばらくは登下校や学校そして放課後と、ゲームの話で盛り上がる事ができると嬉しく思いながら眠りについた。
「なんでこんな俺と友達なんだろう?」みたいな友情って良くないですか?
私は大好物です。