帰宅後のメッセージ
本当に今日は月曜日だったのだろうか?
色々とありすぎてもう限界だ。色々と...。
そんなことを考えながら俺はようやく眠りにつくために自室のベッドにダイブ。
と言いながらも、スマホをまだぼーっと横になりながら操作する。
でも、本当に今日は疲れた。そして考えたくはないが、明日も今日に残した仕事が追いかけてくる分、また別の意味で...
って、おお...
【ゆうさん】からメッセージが来ている。
そして、いつの間にかさっきまでの憂鬱が吹き飛んでいってしまったように感じる単純な俺。要は完全に目が覚めた。
でも、内容は何だ。えーっと。もしかして...
ん? いや、違う。
実際に会う予定を一週間早めたい?
何か用事が入ったのだろうか。でも、別にキャンセルではないっぽいし、こっちは全然問題はない。
なんせ、今の俺の方のスケジュールは、土日に予定なんて皆無に等しいから。月末から1週間会う日が早くなったところで問題なんて起こりようがない。
理由はまあわからないけど、聞くほどのことでもないだろう。向こうにも色々あるはずだしな。詮索はしない。
わかりました。問題ありませんっと。
そう俺は確認後すぐに返信。
でも、そうか。一応、マッチングアプリで女性と会うからどうのこうのと言うのは関係なく、人と外で会うための身だしなみ的な面を考えて、そろそろ美容院、予約しておくか。そう。あくまで身だしなみのため。
彼女と別れてから切ってなかったし、大学の頃ぶりに久しぶりに短めにしてみてもいいのかもしれないな。これまでは前の彼女の好みに合わせていたけれど、個人的には短くした方が似合う気がするんだよな...。まあ、別に誰も俺が髪を伸ばそうが短くしようが興味なんてないのだろうが...。
すると今度はすぐに向こうからもメッセージの返信が返ってくる。
本当に無理言ってごめんなさい? 本当に本当に助かります。ありがとうございます?
いや、何をそんなおおげさな。
でも、【ゆうさん】って、ほんと慎み深くて、律儀な方だよな...。
やっぱりいい人なのだろうな...。今までのメッセージのやりとりでも彼女がいい人であることはひしひしと伝わってくる。
きっと、優しくて、おしとやかで、分別のある素晴らしい人なんだろうな...。
顔も本名もまだわからないけれど、おかげでますます実際に会ってみたいと思いが強まった。
だからこそ、こっちも失礼があってはいけない。最悪でも絶対に友達にはなりたいから。
そうと決まれば、服もこの際、新調しておくのもいいかもしれない。
とにかく、粗相があってはいけないからな。
もしかしたら、この【ゆうさん】が、いつも初夢に出てくる未来の俺の...はさすがに都合よく考えすぎか。
さすがにそれは浮かれすぎだな。また俺の悪い癖が出かけてしまった。気を付けないといけない。
でも、そうか。一週間会うのが早まるのか...。
それまでに他にしておかなければならないことは、えーっと...