表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/21

帰宅後のメッセージ

 本当に今日は月曜日だったのだろうか? 

 色々とありすぎてもう限界だ。色々と...。

 

 そんなことを考えながら俺はようやく眠りにつくために自室のベッドにダイブ。

 と言いながらも、スマホをまだぼーっと横になりながら操作する。


 でも、本当に今日は疲れた。そして考えたくはないが、明日も今日に残した仕事が追いかけてくる分、また別の意味で...


 って、おお...


 【ゆうさん】からメッセージが来ている。


 そして、いつの間にかさっきまでの憂鬱が吹き飛んでいってしまったように感じる単純な俺。要は完全に目が覚めた。


 でも、内容は何だ。えーっと。もしかして...


 ん? いや、違う。


 実際に会う予定を一週間早めたい? 


 何か用事が入ったのだろうか。でも、別にキャンセルではないっぽいし、こっちは全然問題はない。


 なんせ、今の俺の方のスケジュールは、土日に予定なんて皆無に等しいから。月末から1週間会う日が早くなったところで問題なんて起こりようがない。


 理由はまあわからないけど、聞くほどのことでもないだろう。向こうにも色々あるはずだしな。詮索はしない。


 わかりました。問題ありませんっと。


 そう俺は確認後すぐに返信。


 でも、そうか。一応、マッチングアプリで女性と会うからどうのこうのと言うのは関係なく、人と外で会うための身だしなみ的な面を考えて、そろそろ美容院、予約しておくか。そう。あくまで身だしなみのため。


 彼女と別れてから切ってなかったし、大学の頃ぶりに久しぶりに短めにしてみてもいいのかもしれないな。これまでは前の彼女の好みに合わせていたけれど、個人的には短くした方が似合う気がするんだよな...。まあ、別に誰も俺が髪を伸ばそうが短くしようが興味なんてないのだろうが...。


 すると今度はすぐに向こうからもメッセージの返信が返ってくる。


 本当に無理言ってごめんなさい? 本当に本当に助かります。ありがとうございます?


 いや、何をそんなおおげさな。


 でも、【ゆうさん】って、ほんと慎み深くて、律儀な方だよな...。


 やっぱりいい人なのだろうな...。今までのメッセージのやりとりでも彼女がいい人であることはひしひしと伝わってくる。


 きっと、優しくて、おしとやかで、分別のある素晴らしい人なんだろうな...。


 顔も本名もまだわからないけれど、おかげでますます実際に会ってみたいと思いが強まった。


 だからこそ、こっちも失礼があってはいけない。最悪でも絶対に友達にはなりたいから。


 そうと決まれば、服もこの際、新調しておくのもいいかもしれない。


 とにかく、粗相があってはいけないからな。


 もしかしたら、この【ゆうさん】が、いつも初夢に出てくる未来の俺の...はさすがに都合よく考えすぎか。


 さすがにそれは浮かれすぎだな。また俺の悪い癖が出かけてしまった。気を付けないといけない。


 でも、そうか。一週間会うのが早まるのか...。


 それまでに他にしておかなければならないことは、えーっと...


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ