13.
フリードが新たに思いついた選択肢は、仲間から金を借りて利子付きで返すことだった。
貸してくれれば、困っているところを助けてくれる「友」だとも言えるという、なんとも情けない理由まで付けた。
だが、さすがの彼もハッと気づいた。そんなことで友だと言えるのなら、高利貸しはみんな友達ではないか。
考え直したフリードは、突然閃いてニヤッと笑った。
「なーんだ、簡単じゃないか。仲間から金を借りて、返すときに1杯おごればいい。高利貸しから借りるんじゃないから、1杯の値段なんか利子より安い。さて、いつ返すか? それは、返せるときが来たときってのはどうだ? イヤなら貸さなきゃいいし」
ずいぶんと都合の良い金の借り方を発明したものだが、不思議なことに、仲間が何人もその話に乗ってきた。しょっちゅうおごる相手だから、そのくらいは返せるだろうという甘い期待が仲間にあったのかも知れない。
こうして仲間から金を借りて気が大きくなったフリードは、いつもの調子で散財する。
その借金の返済に、別の仲間から借金をする。返済時のお返しにおごる代金まで借金で埋め合わせる。
賭け魔獣レースに多額をつぎ込んでも、当てれば周りにおごる習わしが待っている。
仲間を裏切れないから、また借金をする。これでは、借金地獄である。
そのことに気づいたのは、レースを当てても当てても借金が減らないという現実を知ったときだった。




