百鬼夜行
掲載日:2019/12/02
おおきいなあ。
ちいさいなあ。
急いでるんだなあ。
ゆるりゆるりとしてるなあ。
どちらかといえば、のんびり行こう。
だって時計は気にしなくていいんだよ。
レールのない線路に乗って。
輝くばかりの景色だけど、楽しんで。
むずむずするけど、鼻歌歌って。
筒抜け知らずの秘密の話をして。
だけど、時々掌と足の裏がキュッとなる。
ゆっくりしていられるのも時間の問題。
ハッとしてフッとして、なんだか心はシュンとなる。
睨みを効かすつり上がった目、恐れ戦けモノノケ通る。
凄みを効かすつり上がった口、恐れ戦けモノノケ通る。
荒みを効かすつり上がった声、恐れ戦けモノノケ通る。
そんなに慌てふためかないで、泡吹いた。
そんなに罵らないで、頬掻いた。
ゆるりとしなくちゃ不意にやって来る大喰らいの鬼は避けきれない。
不意に鉢合わせする百鬼夜行をやり過ごす、出来るかどうかは運次第。
ばれないように、ゆるりゆるりと行くがいい。




