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放課後安心安全部、かつどーきろく!!  作者: 小鞠 明音
5月 廃部の危機。ストレスで吐きそう……。
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第六章 対決!生徒会 〈Ⅰ〉


〜前回までのあらすじ〜


主人公の俺、佐藤ムクは凡人。そんな俺は、幼馴染でヴァカな吉川マリンの作った部活にはんば強制的に副部長して入ることになった。

オカルト好きの毒舌少女、山川さんも仲間に加わり、毎日を騒がしく送っていた。

だが?顧問のみみちゃん先生からのまさかの「廃部の危機」ということを告げられる。


廃部ルートまで残り一週間のところで山川さんの兄(男の娘)が入部!

入部した彼は自称副会長で――。


どうなる放課後安心安全部!?


☆★☆


「……マジでかぁ」

「うん、マジでー!」


山川兄の元気な声にため息をつく。


どうやら本当にコイツが副会長らしい。大丈夫かこの学校。


「佐藤ムク……すっごい嫌だけど協力してもらえば……?」


山川さんが兄の方に(ゴミを見るような目付きで)視線を向けながら、口を開く。


ん?何の?コイツに何を協力してもらうんだ?


俺が何のことか分からずに首をかしげていたら、「そんなことも分からないの?」と言いたげな目付きで俺へと視線を移した山川さん。



「このままじゃ、この部が無くなるでしょ……?」



「……ああ!」


山川さんの言葉にハッとそのことを思い出した俺。


アハハ……すっかり忘れてた。


とりあえず作り笑いで誤魔化す俺に、呆れた視線を向ける二人(山川兄妹)。

慌てて視線を逸らすと、俺と同じようにすっかりと忘れていた様子のマリンが視界に入る。


「でも、どうすればいいのー?もしかして、ボイコットでもするのー?職員室に殴り込みとかー」

「んなこと、するかっ!」


今更だけど、山川兄は妄想癖があるような気がする。うん、きっとそうだ。


俺はそんな山川兄を無視しようとしたけど、俺以外相手をしようとする人がいなかくてかわいそうだったためやっぱり無視をやめて山川あにの質問に答える。


「えっと、生徒会に許可を貰えば良かったはず……。みみちゃん先生が校長からは許可を貰ったって言ってたし……」


それであってるよな?と確かめるようにマリンの方を見るとコクコクと頷いていた。


そんな俺らを見て納得したのか「いいよー」と軽く返事をしながら、パーカーのポケットからスマホを取り出し、操作し始めた山川兄。


「あ、もしもし〜?みんなに集合かけてー。あ、場所ー?放課後安心安全部の部室〜」


スマホに向かってそう言い終わると、山川兄はスマホをしまった。

なんだか、スマホから怒声が聞こえたけど、気のせいだろうか。


だけど、そんなことは今はどうでもいい。俺が気になっていることはただ一つ――、


「今、なんつった!?」


少し声が裏返ったけど、気にしない。俺の言葉に呑気に山川兄は答えた。


「えー?あー、つむぎにねー、みんなを呼んでって伝えたんだー」

「誰のことだよ!?」


つむぎって誰だよ!?てか、皆って誰のことっ?


混乱している俺のことを気にせずに山川兄はしれっと衝撃の言葉を告げる。


「えっとねー、つむぎはボクと同じ副会長でー、友達なんだー」


俺は山川兄のその台詞に一瞬、言葉を失う。


「て、いうことは……今呼んだのって――」


青ざめている俺の言葉を遮るように、ドアが大きく開かれた。


もうそろそろそのドアは壊れるような気がする。


ドアのことを考えることで、目の前の現実(今来た人)から目をそらそうとしたけど、豪快な笑い声が部室に響いて現実を直視せざるおえなくなってしまう。


俺は決心を決めて、笑い声の主の方を見た。彼女は――、


「生徒会長、華月 月華!ここに見参した!!」



俺らの学校は変人率がどうも高いようです。



生徒会長の名前がもう、なんだかおかしくなってますね。

上から読んでもしたから読んでも、同じです。


あと、前回のユーリの友人のつむぎが次は喋ります。


次回もお楽しみに!!



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