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作者: 井江 逸

ぼくの首にはわっかがひとつ

鍵穴のないわっかがひとつ

前へ、前へ、とひっぱられるから

前へ、前へ、と進んでいく

どこのだれかはしらないけれど

ぼくを、どこかへ、つれていかないで

ぼくは、ここにいたいだけなんだ


おれの手首にはわっかがひとつ

継ぎ目のないわっかがひとつ

右へ、左へ、とひきずられるから

右へ、左へ、と振り回されていく

どこのどいつかは知らねぇが

おれを、振り回すのは、やめろ

おれは、まっすぐに進みたいだけなんだ


わしの足首にはわっかがひとつ

見えないわっかがひとつ

後ろへ、後ろへ、とひきよせられるから

後ろへ、後ろへ、と後ずさりしていく

どこの誰かは知らないけれど

わしを、どこへ、つれていくのだ

わしは、ただ休みたいだけなのに


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― 新着の感想 ―
[良い点] ちょっと謎めいていてきになります。
2017/11/02 21:50 退会済み
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