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魔法チートのなれのはて  作者: ナベのフタ
幼少領主編
9/37

閑話 名無しの暗殺者

 ある屋敷に一人の男が忍び込んだ。

 黒装束に身を包んだ男は主の命に従いある対象を暗殺に来た。

 森に囲まれている屋敷に忍び込むのは容易であった。


 屋敷に入ると事前にもらっていた見取り図のとおりに対象の部屋へと向かう。

 夜中だというのに魔道具のおかげで明るい屋敷内は男の肝を冷やした。

 屋敷の使用人の誰にも気づかれずに対象の部屋まで行けたことは男が優秀だったのだろう。

 しかし男は対象の部屋に入ることはなかった。


「こんな夜中にご苦労さん」

「!!?」


 いきなり背後から声をかけられ男は慌てて振り返る。


「!?」


 しかし背後には誰もいなかった。

 先程の少女のような声の持ち主はどこへ行ったのか、男は周囲を警戒する。


「でも夜中に来るのは迷惑だからやめて欲しいんだけど」

「!!?」


 また背後から声がする。

 男はすぐに振り返り今度はその姿を逃しはしなかった。

 

「おやすみ」

「!!?」


 銀髪の幼い子供がそう言って小さく手を振っている。

 途端、男の視界は黒く染まり意識が途絶える。


「君に暗殺を命じたやつが僕にしようとしたことをやり返しといて♪」


 そう脳内に声が直接響き男は自我を失った。

 残るのは最後に命じられた言葉だけ。


「コロス…シズカ二、コロス」


 数日後、マッハンス家の貴族子息が一人死亡した。

 その貴族の遺体の横には黒装束を来た部下の遺体も一緒だったとか…。









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