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楽園はあるんだ!
「楽園はあるんだ!」
知也は言った。
それを聞いた他の面々は多様な反応を示した。ある人は嘲笑し、ある人は同情的に、そしてある人はからかい混じりに、
「そんなら俺を楽園とやらに連れてってくれよ!」
などと言ったりした。
そんな中に一人、真面目に話を聞こうとする人間がいた。
彼の名前はルートヴィヒ・ヴィルヘルム・カール・ハンス・フリードリヒ・ヴォルフガング・アマデウス・フォン・ヴァイスベルク=シュバルツシュタイン。親しい人間はみな、彼のことを略してトーマスと呼んだ。
「僕、ちょっと興味あるな」
トーマスは言った。(私はトーマスと親しいのでトーマスをトーマスと呼ぶ)
「それなら今度、裏山へおいでよ!」
知也は言った。二人は待ち合わせ場所を決めて別れた。




