表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
能力教室の号哭  作者: たるたるそーす
星を追う飛魚編
93/101

焔風の支配者・十四

あれ短い気が。二話投稿だから許して


多分本編で記載足りないのでちょっとだけ補足


基本的には


・テイラー

・ヒバナ

・ミサキ&チハヤ&(ミズキ)


というグループ分けで全員が捜索に参加しています。

 ──10月2日 午後2時・テイラー家──



「ただいま、進捗は?」


「なにも」


「そうか……」


あれから数日が経ったが、依然噴火は収まらないし、偽ハナビも見つからない、本当に無駄な日々を過ごしていた。


「一応聞いておくけど、後はつけられてないね?」


「安心しろ、抜かりねえよ」


あの後近くのあの小学校に大岩が落ちたせいで避難所は半壊、路上に多くのホームレスが現れた。この非常事態であるということもあり、町としても効果的な対策を講じることができず未だに彼らはどこかで彷徨っている。他にも避難所はあるだろうがその殆ど、というか全てが定員オーバー。路頭に迷った人々は今も安地を求めている。


俺たちの家はこの町で一番安全と言ってもいいだろうが、そこまで広いわけではない。申し訳ないが他の大勢には入られないようにする必要があった。


「次はどこを探す?」


「うーむ、もうほとんど探したけれど……ヒバナは今度町の南南東、ここからここくらいまでの範囲をお願い」


食卓に敷かれた大きめの地図を指差しながら提案するテイラーでさえ、どこか虚な目をしていた。もう諦めの雰囲気が漂い続けている。一日一日と、刻一刻と時間が過ぎゆく中で進捗が何もないというのは精神的なダメージが大きすぎる。


「だぁ、クソ!」


両手で自分の両頬を叩いて自身を鼓舞する。


「……行ってくる」


「待って、もうちょっと休んでから行きな!」


「もう十分休んだ」


「それでまた寝込んだりされても困る」


心配そうな声色のまま引き留めにくるテイラーを引き離す。


「問題ねえ」


「っ……無理だけしないように!」


「あぁ」


家を出る最中、ミサキたちとすれ違う時に何かを言われたがそれも聞かずに家を出る。早く、早く見つけなければ……だが、──いや、この問いを考えるだけでもウザくなってきた。何回同じことを考えた?


困った時は原点回帰だな。確か始めミサキたちは……情報収集から入ってたな。幸い今の状況は人が散らばってるおかげでさらに情報が多いはずだ。これを利用させてもらおう。




「なぁあんた、この辺りで少女を見なかったか?」


「見ていないね、そんなことを言うのならまず先に避難所を用意しな!」


次だ。


「この辺りで少女を見なかったか?」


「少女?……あぁ見たさ、俺に食糧を分け与えてくれたら教えてやる」


「これでいいか?」


持ってきていたパンを一つそいつに投げる。


「あぁ、ははは!!食糧だ……2日ぶりの、ご飯だ!ふへぁははぁは!!!」


「情報は?」


「ははははぁはは!!!!」


「チッ」


次だ。


「この辺りで少女を見なかったか?」


「どんな少女だ?」


「水色の服を着た、黒髪の10歳の子だ」


「なら知らねえよ」


「そうか」


……次だ。


「知らない」


次。


「知ってる!もし──」



「お前、何か飲むもの持ってないか?もし持ってたら──」



「その子なら俺が預かっている。返して欲しくば俺に──」



「聞いたこともない」



「その子かどうかは知らぬが、『魔女』なら知っておるぞ」


つ──いや待て。


その情報を聞いたのは、軽く20人以上に声をかけた後、たまたま話しかけた老人からだった。


「『魔女』?んだそれ」


「昨日な、空に女の子が浮かんでいたのが話題になっているのじゃ。何やらこの災害の全ての元凶はあんな事ができる者に違いないとな。その子は確か……水色の服を着ていたと言われておるぞ」


「!!」


情報を提供する前にハナビの特徴を話した。間違いない、そいつが偽ハナビだ。やはり聞き込みはしてよかった!初めて調査が進展したんだ。決して逃しちゃいけない!


「ちなみにその時は、どこの空に浮かんでいたんだ?」


「そうじゃな、確かあの辺に……そうそう、あんな感じでポツンと一人浮かんでいたのじゃ」


老人が指を刺す方向を見ると、そこには人影があった。空に浮かぶ、本当に寿司の米粒くらいのサイズではあるが、その人影は明らかに偽ハナビだった。


「ありがとうおじいさん、ほんの気持ちだ」


そう言って俺は持っていた全てのパンと水を鞄ごとそこに置き、全力疾走を始める。


あいつはまだ気付いてなさそうだ。このまま詰めれば行けるか?今から仲間を呼んだ方がいいのでは?いや、それをしている途中に偽ハナビがいなくなると困る。仕方ないが単独で直行する!待ってろよ偽ハナビ!今すぐボコボコにしてやる!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ