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能力教室の号哭  作者: たるたるそーす
星を追う飛魚編
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予兆

投稿が、一週間以上も?空いた!?!?


Oh, this is Japanese Dogeza


すみません。

9月26日、運命の日である。今日この日、富士山町は潰える。富士山町のみではない。数々の小規模集落、森林、荒野……空を覆い地を覆い、果てには全てを真っ新にするだろう。結果地形が変わってしまうかもしれないがそんなことは自然にとって大差ない。


さぁ、始まる、1000年に刻まれる大厄災が、止まり続けてきたこの力が今────!!



「あ、ごめんけどもう1日だけ待って?」


……もう止まることはできない。既に始まっているのだ。この先人々がどうなるかは───


「待てって、言ったよね??」


…………来る日は9月27日、この日こそ日本は絶望に包まれるかもしれない。



 ──9月26日 午前5時30分・テイラー家──



「……!!」


久々のことだ。いつもならば7時くらいまでは睡眠時間を確保し、ゆっくりと、されど警戒を怠らずにのびのびと生活をするというのがこの私、テイラーという人物の生活だった。こんな風に飛び起きることは普段はありえなかった。


「いてっ!」


普段使わない下半身が上半身と共に動いて一瞬だけビリッとした激痛が走る。しかしそんなことはどうでも良かった。急いで車椅子に体を移して窓辺に移動し、カーテンと窓を開ける。そこにあったのはいつもの風景だった。地平線沿いに橙の光が漏れ出ていてまだ薄暗いが、それでもこの町は日常のままだった。


(さっき感じたあれは一体……?)


夢か、はたまた寝ぼけたのか、昨日みんなとたくさん喋ったからいつも以上に疲れたのかな、いやー歳って怖いなぁ。いつまでもダラダラ過ごしてたらすぐボケ始めちゃいそう──で済んだらいいんだけどね。


「はぁ……私がそんな勘違い、するわけないだろう?」


7年と2ヶ月13日間、ずっと気に留めていたんだ。今更になって異常が起きたということはそれは気のせいで説明しきれるものではない。


「さて、タイミング的には最高で最悪ってとこか」


最高な点は二人が私の手の届くところにいること。これなら十分二人を護れる。最悪な点は逆にこれからのことについて考えていた時と重なってしまったということだ。それでも私の心にある使命はたった一つだけだ。


「必ず護りきってやる。富士山の大噴火から!!」


「うるせぇよ、まだ二人は寝てんだ」


そんなことを小声で言いつつ部屋に入ってきたのはヒバナだった。


「なぁ、それより富士山の大噴火ってのはなんだ?」


「そっか、ヒバナは初めて聞く単語か──噴火っていうのは簡単に言えば……山が爆発する。大量の灰と瓦礫、溶けた岩なんかが世界を覆い尽くす。逃げ場なんてなく、その高温と暴力的なエネルギーに焼き尽くされる。それが噴火だよ」


「それはまた……エグいな。わざわざ隠してたことには何か意味があるのか?」


「……もう隠すつもりもあまりないけど余計な心配はかけたくない。だからあくまで二人には内緒にしていて欲しいけど、今のところは黙ってて欲しい」


「まあわかったよ……それにしても、あんたがそういうってことはもうそれは逃れられない未来なんだな?」


「そうなるね。でもさっきも言ったように、私がみんなを護る。それが今の私だからね」


「……たとえそれで、あんたが全てを失ってもか?」


「……それはどうして」


「単に……気になっただけだ」


もし私の命と引き換えに二人を、家族を守れるのならば、私はきっと喜んで命を差し出す。というかそのつもりで今の今まで生きてきた。


「あの一瞬の風の揺らぎ、違和感、私しか感じなかったこと、それらは予兆。近いうち、それこそ今日明日のうちに富士山は噴火するよ」


「唐突なことだな。全く想像できねぇ」


「私も。話だけしか聞いたことはなかったからね」


「もし今俺らがここに来れない状況だったらどうするつもりだったんだ?それこそ西の方に進んでいっていたこととかは考えなかったのか?」


「そんなこと放浪者はみーんなそうでしょう?日本区に行くために東への道が設置されているのは知っているでしょう?」


「でもあれ土固めただけじゃね?」


「形がどうであれ、道路っていうのは結構役立つものなんだよ?」


こうして私たちは二人が起きてくるまで話しながら待ち、その後は早めにたくさん楽しんじゃおうということで色々なところに行くことにした。簡単に言えば富士山町の観光だ。


飲食店、公園、住宅街、そして市場。


私たちは日本区になるべくないような場所を回っていった。これもきっと嵐の前の静けさというものなのだろう。


この平和がずっと続けばいいのにと思ってしまう。この幸せが、満ちが、そして何よりもみんなの笑顔が、私が見るこの世界に彩りと楽しみと感覚を与える。こんなにも楽しいことなどあっただろうか。私が可哀想というわけではない。ただ、全員で楽しく過ごせて良かったということだ。ミサキとも早い段階で打ち明けてたくさん遊んだのも良かった。

噴火について調べつつやっていたのですが、ミズキならまあ止められるかもだしいっか!というファンタジー10割のロマンで書いた。

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