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能力教室の号哭  作者: たるたるそーす
小さな蟷螂編
20/101

断罪人の赦罪

察しているかもですが、結構厨二心で書いてます。

 ──進路相談室2──



振り下ろされた鎌は俺の右肩から左腰にかけて袈裟斬りしていった。俺はしっかりと右肩から左腰に鎌が当たる感覚を感じた……が、痛みはなかった。それどころか、体が切断されたわけでもない。鎌はただ、俺の体を通過して(・・・・)行っただけだった。


「……あれ?斬られて……ない?」


「いや、確実に斬ったよ。」


「先生……?なぜ急に……?それに、なんで俺は……?」


「私はさっき、確かにショウを……正確にはショウの罪(・・・・・)を斬った。これでショウが受けたがってた罰は終わり。わかった?」


「……わかりません。てか……えっと…え、は?どゆこと?」


「……一から説明してあげるよ。」


「……お願いします。」


「『嘘つきは泥棒の始まり』という言葉があったり、キリスト教の十戒にもあったりと……虚言を吐くことは世間一般的に『罪』なんだよ。だからさっき私が『断罪(帳消しに)』した。以上だよ。」


「……納得……できると思います?」


「無理だろうね。」


「はい。何をしたんですか?」


「断罪。」


「そこじゃなくて、どうやってですか?」


「罪を体から斬り離した。これでもうショウは潔白だよ。」


「???」


「あ、そんな詳しいこと言ってもわかんないと思うからどうやってやったのかなんて言わないよ?」


「……」


俺は考えるのをやめた。


長い面談が──やっと終わった。



 ──7月28日午後5時・ショウ宅──



「……………………」


瞑想。


「……………………」


瞑想。眠くなってくる。


「……………………」


瞑想。手足の感覚がなくなった。


「……………………」


瞑想。ご感が消えた。


「……………………」


瞑想。なにかみえそう。


「……………………」


瞑想。なにかながれている


「……………………」


ピーンポーン


うわ、タイミング最悪かよ。一気に現実世界に戻された。先生に言われた通りに能力を極めようと思ったのにな、くっそ、なんか無性に腹立つ。居留守……だめだな。めんどくさいけどでなきゃ。


「はーい」


「宅配便でーす」


ドアの磨りガラス越しに段ボールが見える。ちょっと大きめだな。そういうものなんか頼んだっけ?


7月ということもあって、まだまだ明るい外界と、今日まだ一度も電気をつけていない暗めの自宅を繋ぐドアをしぶしぶ開けて、俺はその段ボールをもらわずに(・・・)路上に出る。俺を宅配便と嘘をついて(罪を犯して)家から出した者について行きふらふらと道路を歩く。前にいるのは……誰だ?わかんない。ねむい。いしきが……あぁ


ショウを先導する者が誰か、そんなことは誰もわからない。時間帯的にも人がいそうなのに、それもいない。そこにあるのは、二人の人影と、一つの大きな陰謀。そしてその根底にあるものは、悪意(・・)だった─────



 ──5月3日・とあるファミレス──



「……本当にこんなところで話を進めても良いんでしょうか……?」


「ん?だいじょぶだいじょぶ。ご飯食べてないでしょ。食べながらのんびり話そうよ。」


レンと一人の女性……葉月レイナの話し合い。これはマオが成長した日であり、ミズキが数十年ぶりにブチギレた日であり、特別教室の方針が本格的に定まってきた日の、ちょっとした後日談である。


「うーん、そうだなあ……とりあえずその敬語外してくんない?」


「……おけ。で、何話すの?」


「……相変わらず随分と人格が変わるね。」


「いや、元がこっちだしさ、それに敬語スイッチ入れると指摘されるまではスイッチ外れないんだよね。」


葉月レイナは学生時代は海外で生活していた経験があり、その頃から日本語では常に敬語を使っていたため、側から見たら敬語モードのときは純白聖女、ノーマルモードになるとアウトローになる──というなんか特徴的な(?)生態がある。


「なんか失礼なこと考えなかった?」


「気のせいだよー。話し始めるぞぃ。」


「……レンも結構ミズキさんに似てるとこあるよね。」


「えー!?ミズキはさん付けで俺は呼び捨てえ!?酷くなーい?これでも俺、ミズキの次に偉いんだけど。」


「いや同年代でしょうが。」


「ちぇっ」


「おい偉そうにすんな」


レイナと世間話をしてこの話題から気をそらせようとするけれど……まあ大体は話題を戻される。そんなに根に持つことなのか。ふっふっふ。しかし侮ることなかれ。そんなことはさほど問題ではない。僕はいつでも話を変えられる。



しばらく雑談をした後



「レイナにはこの子と戦って欲しいんだ。」


「さっきから話の腰折りすぎ……ってこの子……」


「そ、レイナと元の(・・)能力が同じなの。」


「ふーん……まあ任せてよ。じゃ明日から行ってくるから……」


「僕の合図待ちな?」


「……へいへい。じゃ、また呼んでね。ご馳走様でした。」


「うわもう食い終わりやがったあいつ。……とは言っても、雑談であんなに楽しんだのっていつぶりだっけ。……やっぱ幼馴染補正は強いねえ。」


その呟きは、誰に向けられたものか、知るのは彼自身のみだった。

新キャラ出す時の説明はあまりしないことにしました。理由としては、普通に覚えにくいし、読んでて不快だったからです。あと他作品の影響があるかもしれません。既存のものはもう修正しませんが、これからはキャラの性格とちょっとした特徴くらいで済ませます。


髪の色とか目の色とか言われてもピンとくるわけないだろ()


追記: 海外にいたという事について、章の終わりに詳しく情報書いておきます。今はあまり気にしなくて良いです。

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