子鹿の後日談
今回説明回です。
どうしてもキリのいいとこまで描きたかったんで、爆速でやりました。次回更新は遅くなると思います。
あと短めです
連休が終わり、私は久しぶりに学校へ行く。数日行っていなかっただけのはずなのに、どうしてかすごく久しぶりに学校を見たように感じた。
前回の一件から、常に使い慣れたナイフを装備しておくことに決めた。能力で武器を創るよりかは、その時その時に必要になる物を臨機応変に作るほうがいいと思ったからだ。もちろんこれは私の判断だ。
能力訓練の授業の時、周りの生徒はみんな私を見て驚いていた。なんせこれまで能力を使えなかった……いわば「雑魚」が急に強力な能力を使えるようになったのだ。もうこれまでのように周りから笑われることも減るだろう。
結果だけを見ると、数日前の戦いを経て、私はかなり成長できた。だからと言ってあの戦いがあってよかったなんて思えないけれど。
ミズキ先生と学校で会った時にはもういつものように戻っていた。それどころか、私が能力を使えるようになったことを知って上機嫌だった。先生は「よし!これで次の段階に進んでいけるね。」なんて言っていた。『卒業』への道はまだまだありそうだ。
しかし、先生はこれで終わりではないとも言っていた。と言うのも、あの男の能力は明らかの戦闘系……おそらく『重力操作』のようなものだったからだ。それが何を意味するか……あの男に協力する他の者が近くにいて、その者の能力で異世界へと閉じ込められていたということだ。実際、現場の近くを取り囲むように大人が十数名いたらしいが、その人たちもみんな《収》で片付けた(私はこの技について詳しくは知らないけれど)らしい。男が負けたタイミングで第三者が能力を解除して異世界から解放する。こうすることによって、あたかもこれで最後の敵だったと思わさせられたのだと後で気付いたそうだ。
また、ミズキ先生の予想ではあるが、あの男はとある組織の一員であり、組織的な犯行であるのなら、ユキが殺されたことも納得できるそうだ。実際今の警察はかなり捜索に有利な能力を持っていて、殺人という大きな事件ともなれば、確実に犯人を捕まえられたはずらしい。
今のところ状況はこんな感じだろう。あれ、先生に何か聞こうと思っていたことがあったような……確か夜に学校に……行っ……て?あれ、何考えてたんだっけ。そうだ。今日はユキの墓参りに初めて行ったんだ。だんだんとこの現状を受け入れつつある自分がいる。これは果たして良いことなのだろうか?
親友で、パートナーのユキへ
私は初めて一人で立てたよ。もうずっと見守り続けてもらう必要は無くなったんだよ。改めて、心配かけてごめんなさい。それに、葬式にも行けなかった。私がこの現状を理解した時にはもうすでにユキはお墓の中に入っちゃった。だから私はたちはこれからはお墓の前でしか会えなくなっちゃったな。でも、またすぐにくるから待っててね。
そうだ。私が変わるきっかけになってくれた場所があるんだ。それに、新しい友達や、環境もできた。ユキは死んじゃったけど、私は今日も生きていけるよ。だから……安心して、気ままにいてね!私からの最初のお願いだよ!
鏡月マオより
第一章 立てない子鹿編 完
一応これで第一章は終わりになります。第二章からは他の生徒視点からのお話になるはずです。
ちなみにこれまでマオはユキの遺体を一切見ていません。ということは……?
特に匂わせとかではなくユキは本当に死んでいます。




