94話目 作戦変更
昨日、団長とニコルツの団長が
戦友だったことを知った
もし、私の作戦が上手くいくならば
私たちよりも、知り合いで
友達だった団長に言ってもらえれば
なにかが変わるのかもしれない
ただ、団長も多忙だ
昨日伝えることが出来れば良かったのだが
今日でも、遅くないだろう
リアムと後輩ちゃんには
今日伝えるつもりだし
もし、団長に伝えられなくても
私たちで誘導出来ればそれでもいいか
そのためには、まず2人に話さなければ
ひとりじゃ出来ない
「2人とも、ちょっといいかな」
「おう、いいぜ」
「何かありました?」
「うん、ちょっとね作戦を
変更しようかなって」
「俺の、作戦ダメだったか?」
「いや、ダメって言うか
昨日いいことを聞いてね」
「いいことですか?」
「うん、団長とニコルツの団長が
戦友だったんだ」
「え?マジで?」
「それは、すごい繋がりですね」
「じゃあ、なんでニコルツが
襲ってきてんだよ」
「それがね、カーマインの方が
強くなったから」
「え?理由それだけ?」
まぁ、この反応になるのはわかっていた
そりゃ誰だってそうなるよ
戦友同士が敵同士になるなんて
しかも、自分の意思で
「あ!わかりました!」
「な、なんだよ、後輩」
「確か、ニコルツは
元々、強さと美しさと親切心を
大切にしていた」
「そうだね」
「それが、いつの間にか強さだけを
求めるようになり今に至るってことですね」
「簡単に言えばそうだね」
「なるほど、なんか、悲しいな」
「うん」
「僕なら耐えられません
自分が強くなったから
友達が襲ってくるなんて」
この雰囲気なら
2人とも私の作戦に賛成してくれそうだ
「そこで、私たちの代わりに
団長に言ってもらおうかなって」
「ニコルツの団長の元にか?」
「そう」
「できるのか?」
「分からない」
「団長には言ったのか?」
「まだ」
「……」
「だから、もし、団長に伝えられなかったら
私たちで誘導しよう」
「僕不安です」
やはり、無謀だったか
2人を不安な気持ちにさせてしまった
よし、だったら
「大丈夫、私が先頭に行こう」
「え?」
「ルイスさんがですか?」
「そうすれば、2人も団長も守れる」
「……それは、嫌だ」
「え?どうしてだい?」
「だって、お前、大事な人いるだろ」
「そうですよ!僕も嫌です
なら、僕が行きます」
「いや、俺が行く」
な、なんか不安を消そうとしたら
喧嘩が始まりそう
てか、なんか、ふたり輝いてる
「てことで、俺たち2人で前に行く」
「え?」
「そうすれば、団長も守れて
ルイスさんも何かあった時すぐに動けます」
「俺たち2人ならいけるだろ」
「あ、うん」
ほんとに、輝いてる
周りがキラキラしている
不思議と顔もかっこよくなっている気がする
後輩ちゃんは、口元しか見えないのに
かっこよく見えるのも
なんか、ムカつく
「ん?どうした?そんなムスッとして」
「いや、なんでもない」
無自覚なのも、ムカつく




