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86話目 後輩ちゃんの事情

「2人とも〜お泊まり会しようぜ!」

「え?お泊まり会ですか?」

「どうしたんだい?急に」

「ほら、俺たちもっと強くならないと

やばいじゃん」

「まぁ、それは確かに」

「だから、お泊まり会をして訓練すんだよ」

「合宿みたいな感じですね」

「そうそう」

「面白そうだね」

「だろ!」

「やってみようか」


リアムの提案により

お泊まり会という名の

訓練合宿が始まった

内容は、シンプルで

剣さばきを良くしようという感じ

毎日素振りをして

ゲーム形式で戦闘をしていたが

何故か、後輩ちゃんだけは

参加しなかった


「なぁ、後輩ちゃん」

「はい、なんでしょう?」

「なんで、参加しねぇんだ?」

「えっと」

「もしかして、怖い?」


年齢も分からない以上

大人なのか子どもなのかも分からない

見た目や性格から見れば子どもみたいだが

ここにいるということは

大人なのだろうか

どちらにせよ、無理に

参加させる訳にはいかない


「別に、怖くは無いです」

「じゃあ、なんでなんだ?」

「その、僕」

「何か、言いたくない事情でもあるのかな?

それなら、無理に言わなくてもいいよ」

「ルイスさん、なんでそんなに」

「リアムさん」

「なんだよ」

「私と、戦闘しようか」

「……え?」

「ほら、行くよ」


それから、私たちは

後輩ちゃん審判を任せ

戦闘訓練を続けた

その間も、私は感じていた

リアムは、少しイラついている

表には出していないが

でも、その中に疑問もある

彼も彼なりに

どうにかしようと考えているのだろう

そして、後輩ちゃんも

悩んでいるようだった


戦闘訓練を再開して

しばらく経った

互いに疲れてきて

休憩を取ろうかと思っている時だった

後輩ちゃんが声を出した


「あの!お話します」

「え?」

「いいのかい?話したくないことなんじゃ」

「これを、言ったらおふたりに

嫌われてしまうのでは無いかと

思っていたのですが、でも、話したいです

僕も、一緒に参加したいです」

「なら、参加すればいいだろ」

「でも、その前に話したいので

聞いてください」

「わかった、聞くよ

だから、話してみて?」


「僕、この騎士団にいる皆さんみたいに

早く動けないと思います

強くないので、足でまといになると思います

僕は、あまり戦場に立ったことがないんです

僕が、弱くて、遅いから」

「後輩ちゃん、そうだったんだね」

「でも!皆さんと戦いたいそんな気持ちは

いっぱいあります」

「よし!わかった」

「リアムさん?」


私が声をかけようとした時

リアムがそう言った

その時、私はわかった

リアム早くイラついてたんじゃなくて

どうにかして、一緒に参加して欲しかった

楽しみたかったんだ

確かに、リアムの口調は強い

だから、最初は怖く感じるし

怒っているように感じる

でも、全部逆なんだ

実際にリアムが怒っているところを

見たことは無いけど

なんとなくそう思った


「じゃあ、俺たちと一緒に考えようぜ

後輩ちゃんが強くなる方法」

「いいんですか?」

「おお!当たり前だ」

「ありがとうございます!」

「ルイスさんもいいよな」

「私も、大賛成だよ」

「僕、足でまといに

ならないように頑張ります!」

「あはは、元気がいいな

あ、あとさ」

「はい?なんでしょう」

「お前のこと、後輩って呼んでいいか?」

「いいですけど、何故ですか?」

「俺、ちゃん付けとか慣れてねぇし」

「じゃあ、私もリアムって呼ぼうかな」

「だったら、俺はルイスだ!」

「僕は、変わらずさん付けで呼びますね

ほんとに、後輩なので」

「あ、それ本当だったんだ」

「はい!」

「じゃあ、訓練再開するか!」

「まずは、後輩ちゃんの

得意なこと見つけようか」

「はい!」

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