8話目 ロボットが来ました
カッコがない文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
「これは、ロボットかしら?」
「そうですね」
「どうやったら動くのかしら?」
「ここに説明書かありますよ
このボタンを押すと稼働するみたいです」
「わぁ!動いたわ」
「すごいですよお嬢様、こロボット
人の名前とか覚えるそうです」
「そうなの!?私の名前覚えてくれるかしら」
「きっと、覚えてくれますよ!
ただ、時間がかかるそうですが」
「ちょっとやってみましょう」
「私もやりたいです」
「まずは、私から
こんにちは、ロボットさん」
「コンニチハ、アナタノナマエハナンデスカ」
「私は、ミアって言うのよ」
「ミアサンヨロシク」
「わぁ!すごいわ」
「次、私です」
「私は、ルイスと言いますよろしくお願いします」
「ルイスヨロシク」
「凄いですね」
「面白いわ」
それから、お嬢様と私はロボットに
毎日話しかけた
できる限り名前を言って
早く覚えてもらおうと2人して、頑張っていた
「ねぇねぇ、ロボロボ」
「ハイ、ナンデスカミアオジゾウサマ」
「やったわ!名前覚えてくれ……え?お地蔵様?」
「ハイ、ミアオジゾウサマ」
「私お地蔵様?」
「どうされたんですか、お嬢様」
「あ、ルイス」
「コンニチハルイスヒツジさん」
「あ、こんには……え?羊?」
「ハイ、ルイスヒツジさん」
「な、なんでこう覚えてるんですか」
「私も分からないわ」
「2人して何してるんですか?」
「あ、マリア私お地蔵様になっちゃった」
「な、何をおしゃって」
「マリア、私は羊になった」
「ルイスまで何言ってるの」
「ロボットに言われたのよ
お地蔵様と羊って」
「ロボット……ですか?」
「そうなんだ」
「ロボット、そのロボットって名前覚える?」
「覚えるけど、なんで知って」
「ロボットの前でお嬢様と執事って
言ったり言われたりしなかった?」
「そういえば」
「言っていたわ」
「それね」
「あぁ、それで覚えちゃったのか」
「あはは、でも面白いからいいじゃない」
「確かに、そうですね」
「ふふふ」
まさか、ロボットに羊と言われるとは
思わなかったがお嬢様が楽しそうならいいか
まぁ、言われた瞬間
壊してやろうかと思ったけど
それは、言わないようにして
また、新たに屋敷に賑やかな仲間が来ました
と言いたいところだけど
どうやら、このロボット明日には
屋敷から出ていくそうです
せっかく組み立てたのに
それだけになったじゃないか
記録もリセットされるみたいだし!
一体なんのために来たんだよ!
おまけ
【他の人達の呼び方】
マリアの場合
「こんには、ロボット君」
「コンニチハマリアサン」
「うふふ、私はちゃんと名前覚えて貰えた」
アランとアレンの場合
「やっほーロボット」
「おはようロボボ」
「コンニチハアラレ、アンン」
「やっぱり覚えて貰えてないか」
「そうだねアレン、僕はアラレだよ
お菓子になっちゃた」
「俺なんて、アンンだよ……
てか、アンンってなんだよ」