76話目 真面目にやばいです
「……」
「すぅ……」
「アラン、これどうすんだよ」
「よし、逃げよう!」
「待て待て待て待て!」
「なぜ!」
「責任を俺に押し付けるな!」
「じゃあ、一緒に逃げよう!」
「どこに!」
「どっか遠く!」
「無理だろ!」
「やってみればできるよ!」
「金がねぇよ!」
「じゃあ、どっかの森に住もう!」
「はぁ!?」
「そうすれば、お金入らない!」
「アホか!そもそも直せばいいだろ!」
「確かに」
「どうやったら、そんな思考になるんだよ」
「で、どうやって直すの?」
「そうだなぁ……これは、テレビだし
1度コンセント抜いてみるか」
「わかった」
「コンセント入れ直してみたけど
直ったか?」
「いや、直ってないね」
「ダメかぁ」
「よし!じゃあ叩いてみよう!」
「え?あああああああああ!?
ダメだろ!てか、なんだよそれ!」
「え?何って10tハンマー」
「コメディーか!」
「コメディーだよ?」
「そういうことじゃねぇ
ぶっ壊れるだろ!テレビ!」
「はぁぁ!」
「お前、その昔の少女漫画の顔好きだな」
「キラキラて可愛いし」
「て、今は顔なんてどうでもいいんだよ!
真面目にやばいよ!」
「あれ?2人とも何してるの?」
「あ、マリア様……いや、なんでもないです」
「そうそう、テレビはなんともないよ」
「バカっ!」
「はっ!」
「何がはっ!だよ!
よくある展開にすんな!」
「てへぺろ」
「ムカっ」
「テレビがどうしたのよ」
「ママ、マリア様〜」
「あら、つかない」
「……」
「……」
「すみません、俺たちが壊しました」
「わざとではないです」
「うーん」
「何度も直そうかと思ったけど
俺たちの力じゃ無理だった」
「私も、試してみていい?」
「お願いします、僕たちの仇を」
「仇なんだ」
「だって、僕たち負けたんだよ」
「あ、これ勝負だった?」
「わかんない」
「アラン最近テンションおかしいな」
「色々あったから、色々気持ちがあって」
「そうか」
「道具持ってきたわよ!」
「あ、ありがとうございます……
ちょちょちょちょちょ!マリア様ストップ!」
「どうしたの?早く直さないと」
「マリア様、それなんですか?」
「え?これ?100tのハンマー」
「なんでだよ!」
「ど、どうしたの?」
「マリア様ってアランと同じ思考ですか?」
「え?」
「アランも、10tのハンマー持ってきて」
「あら、私の勝ちね」
「僕の負けだぁ」
「そこの勝負してないから!」
「3人で何してるのかしら?」
「あ、ミアお嬢様」
「今、俺たちが壊してしまったと思われる
テレビを直そうと」
「これね」
「はい、そうです」
「よし、アレン私に任せてちょうだい」
「何かいい案があるのですか?」
「えぇ、とってもいい案よ」
「それは、よろしくお願いします」
「ミアお嬢様がいれば安心ね」
「そうですね」
「俺は、2人が怖い」
「あら、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「お嬢様、遅いね」
「お待たせー!えい!」
ガシャーン!
「……え?」
「これで、解決よ!」
「俺たちの努力が」
「僕たち、直そうとしてたんだよね」
「おう」
「壊れたよ、粉々に」
「おう、お嬢様それは?」
「これ?ふふーん、これは1000tハンマーよ!」
「……あはは、どうすんだよ!
ガチやばいじゃん!壊れたじゃん!
粉々じゃん!」
「ちょ、アレン落ち着いて
これ、元々壊れてたのよ」
「え?」
「ごめんなさいね
さっき言いそびれちゃって」
「あはは、そうだったんですね」
「なぁんだ、それなら良かったぁ」
「そうだね、アラン」
「ルイス様って凄かったんだなぁ
俺には、無理だ」




