65話目 ルイスが騎士団に
「ルイス話がある」
「はい、なんでしょうか」
「お前に手紙が来ている」
「手紙ですか?」
「あぁ、騎士団に戻ってくれという」
「え……」
「今、騎士が少ないそうだ
そこで、戦力の高いお前が選ばれたんだ」
「わ、私だけですか?」
「そうだ」
「そうですか……」
「まぁ、考えてくれ」
「はい」
何となくそんな気はしてた
騎士団にいた頃の友人と会う機会があり
その時に、聞いた人手不足だと
でも、まさか私に来るとは
確かに、成績はいい方だった
「あれ?ルイス様どうしたんですか?
そんなに、暗い顔して」
「あぁ、アレンとアランか
いや、なんでもない考え事してただけだ」
「もしかして、これからお嬢様と?」
「おい、アラン」
「ごめんごめん」
「あはは、そうだねお嬢様を捕まえないとだ
まだ、仕事も残ってるし」
「俺達も、仕事終わらせようぜ」
「そうだね」
「俺達、仕事してきまーす」
「うん」
騎士団に戻ったら
2人と話せないのか
お嬢様の笑顔も見れない
マリアとも話せない
ルーカス様ともやっと仲良くなってきたのに
私は、どうすれば
何を言っているのだ
選択肢なんかない
行くしかないんだ
私は、元々騎士として働いていた
元に戻るだけだ
「そんなに暗い顔してたら
ミアお嬢様にバレちゃうよ」
「マリア」
「聞いたよ、騎士団に戻るの?」
「戻るしかない」
「何か、他に方法はないの?」
「ない」
「ルイスは、それでいいの?」
「え?」
「ここに来て、アレンとアランと出会って
ミアお嬢様と出会って恋人になって
ルーカス様とも仲良くなって
それでも、行くの?」
「仕方ないだろ」
「仕方ないかぁ……」
「なんだよ」
「ルイスにとっては
それだけの関係だったの?
仕方ないで片付けられる程の」
「そんなわけないだろ!
僕だって、行きたくないさ!
ここが大好きだ、みんなが大好きだ
お嬢様と離れたくない
たくさん思い出のあるところだから
騎士に戻ったらどうなるか分からない
ここにいた方が死ぬ
可能性が低いのも知ってる」
「だったら 」
「でも!逆らえないんだ
手紙が来てしまったら」
「……」
「ごめん、マリアにそんなこと言っても
意味が無いことはわかってる」
「私が、どうにかしようか?」
「ううん、しなくていい」
「でも」
「マリアは、変わらないね
イタズラ好きなのに、こういう時は、
お母さんみたいに頼りになる
でも、今回はだめなんだ
マリアにも被害が出る」
「私は、それでも構わないわ」
「僕が嫌だ!」
「ルイス」
「僕だけでいい
みんなには、楽しく暮らして欲しいから 」
「あ、ルイス!」
「ご主人様!」
「どうした、ルイス」
「私、騎士団戻ります」
「いいんだな」
「はい、もう決めました」
「わかった」




