6話目 ルイスの散々な1日
カッコがない文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
今日は、私にとって
散々な1日でした
「お嬢様そろそろ起きてください」
「もう少し寝るー」
「もう少しって……何度寝するつもりですか」
「3度寝ー」
「お嬢様もう、5度寝ですよ!
3度寝とっくにしてますそれ以上に!」
「あら?そうだったの」
「そうですよ、だから早く起きてください」
「イヤーン、ルイスのエッチー」
「何がエッチですか!って、はぁ!?」
「だから、言ったじゃない」
「なな、なんて格好で寝てるんですか!」
「何よ、そんなに顔赤くして」
「そりゃ赤くもなりますよ!
早く服を着てください!」
「えー、やだわ」
「だったら下着だけでも!パンツだけでも
履いてください!」
「しょうがないわ」
「ふぅ……」
朝から、お嬢様の寝姿に驚き
昼は、お嬢様はお食事をされているので
問題は起こらないと思っていたら
「ルイス様ー!」
「どうした」
「き、キッチンにく、蜘蛛が!」
「……え?」
「だから、蜘蛛が!」
「蜘蛛ぐらい自分たちで何とかできるだろう」
「それが、虫がダメな人ばかりで」
「アランはどうなんだ?」
「僕もダメです」
「どんなまい、頑張れ」
「ちょっと、ルイス様ー」
なぜ、なぜこうなる!
どうして、私が退治をすることに
とにかく、早く退治しなければ
お嬢様のお食事が終わってしまう
「ルイス様早く!」
「わ、わかっている」
「もしかして、ルイス様ビビってます?」
「な、何を言っているんだアラン
私が、蜘蛛なんかに」
「そうですよねぇ」
「ははは……よし、叩くのも可哀想だから
スプレーにしようか行くぞ」
「って、遠いじゃないですか」
「スプレーだからね、このくらいでいいんだよ」
「ねぇねぇアラン
ルイス様ってやっぱり虫が苦手だよね 」
「アレンもそう思う?」
「うん、意外だよねあんなに剣振り回してるのに」
「ルイス様って何が怖いんだろう」
「虫でしょ……あとなんだろうな」
「あ、やっつけたね」
「顔めちゃめちゃビビってるけどな」
「アレン聞こえるよ」
はぁ、やっと落ち着いた
なぜ昼に虫退治なんか
あの状況で虫が無理だなんて言ったら
アランとアレンになんて言われることか
あの双子は、煽り上手だから
さすがに何も起こらない
「ルイス様ー!」
「ルイスはどこにいるのかしら?」
わけないよねぇ……
さて、午後も頑張りますか
おまけ
【マリアのイタズラ】
はぁ、今日は疲れた
あれから午後とドタバタとしていた
お嬢様はどこかに行ってしまうし
アランとアレンはからかってくるし
いつも以上に、忙しかった
今日はもう部屋に戻ろ……
ん?すぅ……大丈夫、大丈夫
カサッ
ゆっくり、ゆっくり行けば
カサッカサッ
いや、大丈夫来てない、あれは蜘蛛じゃない
カサッカサッカサカサカサ!
やっぱり来てるー!
「うふふ、やっぱりルイスは面白い」