表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/76

4話目 お嬢様はイタズラ好き

カッコがない文はルイスの心の声です

1話1話短編です

隙間時間にもおすすめです

「お嬢様!お嬢様!」

「ここですか?」


全くお嬢様どこに行かれたのですか

今日も、私はお嬢様のイタズラにあっている

かくれんぼが好き

人の驚いた顔が好き

という感じで

いたずらっ子なんです


今日は、どこに隠れているのか

私の部屋も全部見た

キッチンも

食堂も

全部見た

あと見てないのは


「あれ?ルイス様何してるんですか?」

「ん?あぁ、お嬢様を探していてね」

「そうなんですねぇ…」

「何か言いたそうだね」

「いえ、なんでもありませんよ」

「そうか」


「ルイス様は何やっているんだ?」

「んー?お嬢様探してるんだって」

「探してるって、あの状態で?」

「そうみたい」

「ふーん、ルイス様ってさ」

「うん」

「しっかりしてるし仕事もきちんとこなしてるけどなんか、抜けてるよな」

「ね、お嬢様大好き人だし」

「まぁ、接しやすいけど」


はぁはぁ、今日はほんとに見つからない

街まで探しに行ったのに

まだ、見つからない

どこに行ったんだ


「あら、ルイスじゃない」

「あ、ねぇマリア」

「何?」

「お嬢様どこに行ったか知らない」

「え?ミアお嬢様?」

「そう」

「もしかして、ずっとミアお嬢様

探してるの?」

「そうだけど」

「あはは、ルイスって抜けてるよね」

「なんで、笑うの!」

「だって、あなた後ろ見てみなさい」

「え?後ろ?」

「やっほー、ルイス」


……やられたぁ!

まさかずっと後ろに!?

確かに私の後ろは見なかったけど

てか、そもそも見ないでしょ

だから、みんなニヤニヤしてのか


「やっぱりルイスは気づかないわね」

「ほんとですね、ルイスって

意外と抜けてるから」

「くっ、恥ずかしい」

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ」

「そうそう、それがルイスのいい所だし」

「は、恥ずかしものは恥ずかしいの!」

「わぁ!ルイスが怒ったわ」


くっそぉ、今日は完全にやられた

お嬢様も段々と学んできている


てか、私そんなに抜けてるか?

いや、そんなはずは、ないはず

絶対に、……いや、多分

いつもしっかり周りを見ているのに

そんなとこよりも

今は、お嬢様はちゃんと仕事を

しておられるだろうか

はぁ、これでまた抜け出していたら

今度こそ私が怒られてしまう

見に行ってみるとしよう

【おまけ】

【やっぱり抜けている】

私は今、縄で吊るされています

くっそ!またお嬢様か


「また、ミアお嬢様だと思った?」

「その声は、マリア!」

「正解」

「なぜ、マリアがこんなこと

てか、メイドの仕事はどうした!」

「ふふ、ちょっと試してみたかったの」

「はぁ?」

「ルイスいつも抜けてるから

考え事してたしちょうどいいと思って」


こんなことに引っかかる私は

やはり抜けているのだろうか

ていうか、そんなことよりも


「笑ってないで早く縄をほどけ!」

「はーい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ