38話目 マリアは定期的に調子が悪くなります
カッコのない文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
今日のマリアは
調子が悪い日らしい
マリアの調子が悪い日は
だいたい、何かを壊す
ガシャーン!
「あら、壊しちゃた」
「どうしたました!?」
「あ、アラン」
「大丈夫ですか……これは」
「な、なんでもない大丈夫よ」
「……ルイス様ー!」
「ちょーと!待って」
「なんですか?」
「だ、黙っててくれたら
ゼリーあげる」
「……わかりました」
「ありがとう」
「それにしても、これを壊しますか
これ、プラスチックですよ」
「あはは……」
「プラスチック確かに割れますけど」
「そうでしょう、割れるでしょう…… 」
「もしかして、今日調子悪いですか?」
「そんなことないと思うよ」
「そうですか」
「きゃゃゃゃゃ!」
「マリアどうしたの!」
「お嬢様」
「何してるのかしら?」
「濡れました」
「うん、びしょびしょね」
「寒いです」
「そうよね、びしょびしょだもの」
「冷たいです」
「そうね、何してるの?」
「花に水をあげてたら
ホース踏んで暴れました」
「あらら」
「よくあることですよね」
「ないわね、ホースを踏むことがあっても
そんな、びしょびしょにはならないわ」
「そうなんですか」
「マリア今日調子悪いのかしら?」
「多分そんなことはないと思います」
「そう?」
「はい」
バコーン!
「な、なんの音だ」
「あら……また」
「マリア様?何してるんだ?」
「あ、アレン」
「……ルイス様ー!」
「ちょっと待って!」
「何?」
「ルイスに黙っててくれたら
あなたの好きな漫画買ってあげる」
「……ルイス様ー!」
「あああー!」
「何を騒いでいるんだい2人で」
「ルイス様これ」
「……マリア?」
「はい」
「やっぱ今日調子悪いよね」
「そんなことないと思いたいです」
「それは、難しいと思う」
「いや、信じる心があれば」
「無理じゃね」
「とりあえず、片付けよう」
「原型をとどめてないから
なんだったのか分からねぇ」
「今度こそ大丈夫よ
お掃除するだけだから
今のところ順調ね」
バリーン!
「……あ」
「マリア!大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ」
「なんで、窓にしがみついてるんだい?」
「な、なんでもないの」
「……どいて?」
「いや、大丈夫」
「大丈夫だから、見せて」
「そ、それは」
「はい」
「あぁぁ……」
「これは、なんだい?」
「そ、それはそのぉ」
「やっぱり調子悪いね
悪すぎな気がするけど」
「そんなことない……」
「いや、さすがに無理だよ」
「そう?」
「うん、窓ガラス割ってるし」
「だって、お掃除してたら 」
「片付けようか」
「うん」
マリアは調子悪い時よくものを壊す
というか、掃除してて窓ガラス割れるのか
それは、それで気になる




