3話目 お嬢様とお出かけ
カッコがない文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
「ルイスちょっといいかしら」
「はい、なんでしょう」
「私ショッピングに行きたいわ」
「お洋服ならブランド店を呼びますよ」
「違うわ、お店に行きたいのよ」
「実際にですか?」
「えぇ」
「急にどうしてですか?」
「街に、大きなショッピングモールが
できたじゃないあそこに行きたいのよ」
あ、なるほど
確かに最近のお嬢様は
お屋敷で買い物されるの
飽きているご様子だった
たまになら、外に出てもいい気もする
「では、行きましょうか」
「いいの!」
「はい、ただ、行く前にご主人に許可を」
「もう貰ってるわ」
「そうですか」
はや、いつの間に貰ったの?
そういえば、さっき部屋にいなかった
その時に貰ってたのか
「ほら、ルイス早く行くわよ」
準備も早い
この時のお嬢様はいつもより早い
「お嬢様行くのはいいのですが」
「何かしら?」
「その格好で行くのですか?」
「えぇ、もちろんよ」
派手すぎない?
そんなフリフリでかいドレスで?
フリフリなのはいいけど
それ、ほぼドレスよ
「あー、お嬢様こちらはどうでしょう?」
「あら?ルイスはそっちの方がいいの?」
「はい、こちらの方が動きやすく
着替え等もしやすいかと
それに、こちらの方が似合うと思います」
「ならそっちにするわ」
単純でよかった
何とか、服も変えて貰えたし
行きましょう
「わぁ!ここがショッピングモールね
ほんとに、大きいわ」
お嬢様がはしゃいでいる
そういえば、ショッピングモールに
来るの初めてだっけ
今までは、屋敷に呼んでいたから
来てよかったかも
「ねぇねぇ、ルイスあそこのお店何?」
「あそこは、カフェです」
「これが、カフェなのね!
入ってみましょう!」
「はい」
お嬢様は、カフェ自体は知っている
でも、実際に見たことも入ったこともない
「ルイス!このコーヒー美味しいわ」
「そうですね」
「次は、あそこ行きましょう」
「このお洋服お嬢様にお似合いですよ」
「ほんと!ありがとう」
それからも、お嬢様は色んなお店に入り
色んなものを食べて楽しそうだった
私も、嬉しそうなお嬢様を見れて良かった
「お嬢様、今日のショッピング
はいかがでしたか?」
「楽しかったわ!」
「なら良かったです」
「ルイスはどうだったかしら?」
「私も楽しかったですよ」
可愛いお嬢様の見れたので
「なら良かったわ」
「また、来ますか?」
「えぇ、また行きましょう」
「お嬢様は、ショッピングがお好きですね」
「確かに、ショッピングは好きよ
でも、それよりルイスと一緒に買い物が
できてよかったわ」
「私とですか?」
「私、ルイスとお出かけしたかったの
だから、また一緒に来てちょうだい」
「もちろんですお嬢様」
「嬉しいわ」
やはり、お嬢様は可愛い!
と、取り乱してはダメ
まだ、屋敷に着いていない
こうして、お嬢様との楽しい
お出かけは終わった
ちなみに、お嬢様はお屋敷に着くまで
私の隣で歩きながら騒いでいました