25話目 双子の喧嘩の理由
カッコのない文はルイスの心の声です
1話1話短編です
隙間時間にもおすすめです
「アレンのバカ!」
「アランの方こそ馬鹿だろ!」
朝から屋敷中に2人の声が響いている
珍しく喧嘩をしている
私も、マリアも理由がわからないから
そっとしているが
喧嘩は次第にエスカレートして行った
私は、心配になり
遠くから少し様子を見ていた
「僕の方が先だろ!」
「いいや!俺の方がちゃんとしていた!」
「アレンは後だったもん!」
「先も後も関係ねぇよ!」
2人がこんなに喧嘩をしているなんて
それにしても、なぜお嬢様が
間にいるんだろう
あたふたしているし
心の中であわわわ言ってそう
「先に僕の方が約束した!」
「俺の方がちゃんとアピールした!」
「僕の方がお似合いだ!」
「なんだと!俺の方がちゃんと
幸せにできる!」
「違うね!僕の方がお嬢様を笑顔にできる!」
……多分どっちがお嬢様と買い物
行くかで揉めていたのだろう
それが次第に、プロポーズみたいになっている
結婚でもするんか
「あらら、なんだかドロドロね」
「お嬢様があんなに振り回されているなんて」
「2人の前だとお姉さんみたいね」
「私は、妹のようなわがまま
お嬢様の方が好きだ」
「変態」
「違う、これは私の愛」
「もしかして、混ざりたい?」
「まさか、当たり前だろう」
「やっぱり変態」
「行かないけど」
「なんで?」
「んー?いつも近くにいるからな」
「勝ち誇った顔してる」
「てか、3人で買い物行けばいいのでは」
「それはそうね、でも2人は真面目だから」
「まだ、仕事があると思ってるのか」
「そういう事ね」
「俺の方がいいだろ!」
「僕の方が体力あるもん!」
「それは、ずるいだろ!
アランは、父さんに連れられて
体力ついてるんだから!」
「なら、僕の勝ちだ!」
「ふ、2人とも私は」
「お嬢様は、どっちがいいと思いますか?」
「そうだ、お嬢様に聞けば」
「わ、私は2人とも好きだから
2人と居たいわ」
「アレンのせいでお嬢様を困らせたじゃん!」
「いいや!アランのせいだ!」
「ふ、2人とも……
私、トイレ行きたいわ」
「アレンは!」
「アランは!」
「き、聞いてないわ……」
「お嬢様、限界そうだ」
「何が?」
「トイレ」
「あら、2人とも気づいてないよ」
「そろそろ、助けに行くか十分見ただろ」
「そうね、ミアお嬢様が可哀想だから」
「むー!」
「んー!」
双子だと喧嘩の仕方も似るんだな
「おーい2人とも」
「ルイス!」
「ルイス様」
「マリア様まで」
「そんなに喧嘩してるけどどうしたの」
「僕とアレンどっちがお嬢様と
買い物行くかで」
「そうなんだ、それなら、3人で行ってきな」
「え、いいんですか?」
「いいよ、仕事そんなに残ってないし」
「それよりも、早くミアお嬢様を離してあげて
トイレに行きたいみたい」
「あ、ごめんなさい」
「お嬢様、すみません」
「それじゃあ3人で行っておいで」
「はーい!」
「かしこまりました!」
双子の喧嘩は何とか終わりました
そして、お嬢様もトイレに間に合ったそう
今日は、お嬢様が振り回される1日だったな




