17話目 双子とお嬢様だけでお留守番
「お嬢様本日はルイス様もマリア様も
ご主人様方もいらっしゃらないので
僕たち3人と残りの使用人達で
お留守番でございます」
「そうなの?」
「はい」
「なんだか、久しぶりね3人だけなのは」
「そうですね、何かあったらなんでも
俺たちに言ってください」
「わかったわ、ありがとう」
「2人とも〜遊びましょう」
「かしこまりました」
「俺ちょっと待って!まだ、終わんないや」
「では、2人で遊んでましょうか」
「うん!」
「何して遊びましょうか?」
「うーん……あまり派手な遊びは
できないのよね」
「そうですね」
「また、ルイスの長い説教が始まるもの」
「大人しい遊び……」
「あ!かくれんぼしましょ」
「かくれんぼですか?」
「そう!この広さなら隠れられるところ
いっぱいあるし、物壊さないでしょ
走らないし」
「確かにそうですね」
「でしょ」
「でも、2人ですよ」
「なら、アレンの手伝いをしてから
にしましょう。そしたら、みんなで出来るわ」
「それはいいアイディアですね」
「アレン手伝いに来たわ」
「3人で、早く終わらせてかくれんぼしよう」
「おぉ!ありがとうございます
かくれんぼ?俺もやりたい」
「よし!早く終わらせよう」
「アランこれ持ってって」
「わかった」
「お嬢様は、こちらをお願いします」
「わかったわ」
「アレンこれは?」
「それは、あっち」
「アレンこの本は?」
「その本は、私が貰います」
「よし!終わったぁ」
「ありがとうございます、2人とも」
「いいのよ、これでかくれんぼができるわね」
「はい」
「よし、やろう」
「じゃあ、まずは鬼を決めよう」
ジャンケンポン!
「アランが鬼だ」
「広いから、10分たったら探してちょうだい」
「かしこまりました」
「よーいスタートだ!」
「隠れるわよ!」
10分後……
「見つけに行こう」
「どこにいるかな……クローゼット!はいない
アレンは、難しいところに居そう
お嬢様から探そう……どこにもいない」
カランカラン
「ん?音がした、こっちか」
「あ、やべ音立てちゃった」
「ここだ!あ、アレンみっけ!」
「あぁ、見つかった」
「物音でわかったよ
よくこんなところにいたね
ここ、本棚の隙間だよ」
「いやぁ、さっきお嬢様から本貰った時に
ここに来ていい所見つけたんだよ
まさか、物音でバレるとは」
「ははは、珍しいね」
「それじゃ、お嬢様を探してきな」
「どこにもいないなぁ
あれ?そういえば、なんでアレンはお嬢様が
見つかってないこと知ってたんだろう
……まさか!やっぱりぃ後ろにいた!」
「あら、もうバレてしまったの?」
「なんで、そんな遠くにいるのですか?」
「近くだとバレるからよ」
「これで、全員見つけたね」
「楽しかったな」
「ちょっと、疲れたわ
ねぇ、お茶しましょう」
「いいですね」
「準備するぞー!」