113話目 共に
「みんなさんこんにちは、マリアです
え?なぜ、私から始まってるかって?
それは、これからルイスがミアお嬢様に
プロポーズをするみたいなの
その、プロポーズがルイスのなよなよ性格で
面白いことになったから
みんなさんにもお届けしたくね
そう、このお話は、6年後の話になるわね
なぜ、急に6年後に飛ぶかって?
それは、その間特に何事もなく
戦争の前の日々に戻ったからよ
さて、私の話はこのくらいにして
早速見てみましょう
あ、ちなみに屋敷は数日かけて
なんとか直ったわ」
今日は、あの日
私が告白した日から
少し過ぎたが6年後になった
今日は、プロポーズをする
そう決めていた日だ
だけど、めちゃくちゃ緊張してきた〜
どうしよう、これで失敗とか
いや、ないことはわかるんだけど
それでも、怖いよー!
はぁ……ひとりで何を騒いでいるんだろうか
どんなに騒いだって
何も変わらない
よし、行こう
ずっと、するって決めてたことだ
まずは、お嬢様のところに行き
もう呼んではいるから
そこに行ったら、面と向かって
名前を呼んで
それから……
「何をぶつぶつ言ってるの?」
「うわぁ!マ、マリア」
「珍しくもないけど
私の気配に気づかないのは珍しいわね
何かあったの?」
「あ、いや、えっと」
「……あ!今日って、プロポーズする日ね」
「な、んでそれを」
「あら?噂になっているの知らないの?」
「え?噂?」
「えぇ、後輩さんが言ってたの」
……だからか!
なんか、よく見られるなと思っていたが
後輩ちゃんの仕業だったのか
「頑張ってね
影でひっそりと応援してるから」
「ありがとう、失敗したら話聞いてよ」
「うふふ、わかったわ」
「じゃあ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃい
……まぁ、失敗は絶対にないから平気よ」
「ルイス様ー!」
「アレンそれに、アランも」
「俺達も、応援しに来たぜ!」
「ルイス様、頑張ってください」
「ありがとう」
ほんとに、回ってるんだ情報
早いなぁ
最初は、びっくりしたけど
納得して慣れてきている自分がいる
まぁ、もう驚かないけどね
「これ!持ってきた!」
「これは、なんだい?」
「俺たちのお守り!恋が叶うんだって」
「ぜび、ポッケにでも入れおいてください」
「ありがとう、これで勇気も出るよ」
「じゃあ、また後でなぁ!」
「またね」
……ん?またね?
またねって
いや、確かにこの屋敷なら会うけど
なんだか、そういう意味じゃない気がするが
今は、そんなことを言っている場合じゃない
「おお、ルイス」
「あ、ご主人と奥様」
「ルイス、あなたなら大丈夫ですよ
私たちは、そう信じていますから」
「えっと、はい、ありがとうございます」
「告白かぁいいな」
「貴方違いますよ、プロポーズです」
「なに!?プロポーズか!
それはもっといいな」
嘘でしょ!
おふたりにも回っている
それは、予想外だった
「ルイス、あなたなら私は信用できます
どうか、娘をミアを
大切にしてあげてください」
「え?それ、俺の父親のセリフじゃ」
「はい!絶対幸せにします」
「いや、俺のセリフ……」
「頑張ってください」
「ありがとうございます! 」
「あ、行っちゃった、俺のセリフ」
「さぁ、私達も行きますよ」
「え、俺の」
「もう!うるさいですよ!」
「あ、すみません」
きっと、屋敷全体に
回っているんだろうか
少し、びっくりしたが
でも、みんなから貰った言葉で
勇気が出た
よし!プロポーズ絶対にいいものにする!
「ルイス、まだかしら
きっと、プロポーズだわ!やっとよ!
あ、平然を装わないと平然に平然に」
いた、お嬢様……
なんだか、ワクワクしてない?
なら、成功しそうだ
「お嬢様!」
「あ、ルイス」
やっぱり目がキラキラしている
「あの、お話があって」
「え、えぇ何かしら」
「えっと」
どど、どうしよう
何にも言葉考えてなかったー!
忘れてた
肝心なところなのに
ええと、プロポーズと言ったら?
俺と、結婚してください
いや、それは安直すぎるし定番すぎるか
もっと、何か
私の一生を共に?
いや、キモすぎる
私との愛を
違う!
ええと
「ちょっと、ルイス様何してるんだ?」
「あれは、言葉を考えてなかったのね」
「ルイス様って馬鹿だよな 」
「そうだね」
「そうよ、昔から」
「そういうところが可愛らしいのだけれどね」
「なんか、厄介な性格やな
てか、みんなで集まっとるな
父様も母様もおるし」
あ、そうだ
もう、これしかない
「お嬢様、いや、ミア」
「はい」
「ミア、名前にウィリアムという言葉をつけて
日々を共に過ごしてくれないか?」
……何言ってんの?私ー!
プロポーズでこんな言葉を言う人が
どこにいるんだ!
あぁ、完全に間違えた
お嬢様の反応は
「ルイス」
「あ、はい」
「ちょっと、耳を貸してちょうだい」
「なんでしょうか」
「……過ごしましょう」
「お、おおお嬢様、それは」
「よろしくお願いします!」
「や、やったー!」
「うぉぉぉぉ!ルイスー!ようやった!」
「え、ルーカス様!?」
「ルイス!おめでとう!」
「ルイス様、すげぇよ!」
「おめでとうございます」
「良かったです、本当に」
「よく言ったぞルイス」
「奥様にご主人まで」
え?え?
なんで、みんないる?
「あれ?ルイス様が困ってる
さっき俺言ったじゃないですか
また後でって」
「え?あー!やっぱり!」
「そういうことですよ」
なんだか、私がサプライズをされた気分だ
それでも、プロポーズが成功したことは嬉しい
「よし、じゃあキスをしましょう」
「え?何を言っているんだい?マリア」
「え?キスよ、プロポーズが成功したから」
「それ、本気?みんなの前で?」
「えぇ、本気よ」
おっと、これは
私の心臓が持たない
お嬢様とキスをするだけでも無理だ
可愛すぎて顔を近づけることも出来ないのに
口なんてもっとだ
「もう!ルイス早くしてちょうだい!」
「あ、ちょっと、待って」
「もう!いいわ!」
「え、んむっ!」
「ミ、ミアお嬢様がしびれを切らして」
「お嬢様って、あんな大胆に行く人なんだ」
「ヒューー!ええで!」
「そうですね、あなた、あなた?」
「あぁ、俺の娘がどこかに……」
「平気ですよ、ミアはどこにいても
私たちの子どもなんですから」
「お、お嬢様……」
「キスくらいできるようになりなさいよ」
「は、はい」
「あ、ルイス様が倒れた」
「ゆでダコみたいになっちゃったわね」
「全く、こういうのに弱いんだから」
「ミアお嬢様が強いだけですね」
「そうだな、マリア様の言う通りかもな」
「どうだったかな?面白かったでしょう
あれから、ルイスは少しの間
行動がおかしかったわね
多分、頭の整理ができてなかったのね
こんな感じで、プロポーズは成功し
2人は、屋敷を出たわ
そして、2人で暮らしてるみたいね
ということで、次が最終話よ
さて、どんなお話かしらね
お楽しみに
あ、そうだお嬢様がルイスに耳打ちで言った
言葉みんなさんはわかったかな?
答えは、もう出てるわよ」




