112話目 幸せな日々を
私とお嬢様は、マリアたちとは
別行動をすることになった
ひとつ、行かなければいけない
ところがあったからだ
それは
「アンドリューさん」
「ん?あぁ、あんの時のガキか」
「お久しぶりです」
「なんだぁ?あん時とは違って威勢がねぇな」
「戦争は、もう終わったので」
「ガハハ!なんだ、そんな理由で
すぐに威勢がなくなんのかよ」
「ですが、いつでも戦闘はできますよ」
「冗談だよ冗談
で、何の用だ?」
「あの時は、申し訳ございません」
「あ?」
「戦闘時とはいえ、デリカシーもなく
言いすぎましたそれに、やりすぎました」
「私も、申し訳ありません」
「なんだ、シャルロットの嬢さんも来てたのか
いいってことだ」
「許していただけるのですか?」
「まぁ、ズバズバ言ってきて
その上、ボコボコにされたが」
「……」
「まぁ、それでもあんたらが俺を変えたんだ」
「どういうことでしょうか」
「あの時の、あんたらの顔と言葉で
俺がどれだけバカだったか
気付かされたんだよ」
「えっと……」
「なんだ、ルイス気づいてねぇのかよ
まぁいいや、そんなことで戦争はもうやらねぇ
だから、また仲良くしてくれよ
カーマインさん」
「では、団長に言っておきますね」
「なんだ?ルイスお前は、カーマインの騎士だろ?」
「今は、違うんです」
「あの時はそうだったじゃねぇか」
「あの時は、急遽だったので
私は、とうの昔にやめたこと
になっているんです」
「なっているということは
正式ではないんだな」
「まぁ、はい」
「じゃあ、戻りゃあいいじゃねぇか」
「……出来れば、戻りたくないです」
「ルイス?」
「お嬢様……私は」
「いや、もういいわかった」
「え?」
「お前、守りたいならその強さは無くすなよ」
「はい!」
私とお嬢様は、その後屋敷に戻った
そして、現在修復作業に追われている
少しとはいえ、でかい屋敷だ
シャルロット家、使用人
全員で力を合わせて修復作業を行っていた
「ルイス、お疲れ様」
「お疲れ様です、お嬢様」
「ふふふ、これで戻るわね」
「そうですね
あ、ところでお嬢様……ん?」
なんだ、この箱は
お嬢様は、一体どこに
足元に紙が落ちている
箱を開けてみてちょうだい
と書かれていた
また、お嬢様のイタズラですか
さて、今回は何が入っているのでしょうか
パーン!
「うわっ!」
「あはは、やっぱり引っかかるのね」
「お嬢様」
「何かしら?」
「これは、なんですか!
また、掃除が大変になりますよ!」
「わぁぁ!ルイスが怒ったわー!」
「待ってください!」
「捕まえてごらーん!」
ちょ、ちょっと
お嬢様なんだが足が早くなっている
つ、強さが増すと
足で早くなるのか
私も、体力が落ちたのだろうか
おじいさんになってきているのか
……いや、まだ20歳だから!
こんな年齢でおじいさんは嫌だ!
絶対、捕まえる!
「うぉぉぉぉぉぉ!」
「きゃゃゃゃ!ルイスが本気を出したわー!」
数分後
「はぁはぁはぁはぁ、お嬢様ちょっと
待ってください」
「歳なのに、意地張るからよ」
「マリアには、言われたくないし
てか、マリアの方が1個上じゃん!」
「そうね、遅生まれだったから
同じ学年だけどね」
「年齢なんて、ただの数字って言いたいわけ?」
「そういう事ね」
「じゃあ、私の疲れは何?」
「老い」
「違う!」
「否定するの早いね」
認めたくない!
老いなんてまだ早い
もっと、30年後
早くて、20年後くらいに感じたい
「でも、ルイス様、最近トレーニングでも
息切れしてません?」
「え、そんなことないよ」
「やっぱり老いなんですね」
「20歳だもんなぁ」
「15歳の2人にそう言われると傷が……」
「あらら、やっぱり若さって武器ね
15歳に言われちゃっておじいさん」
「ぐっ……」
「あ、ルイス様死んだ」
「僕たち、ダメなこと言っちゃった?」
「ううん、大丈夫よ」
「そうよ!私も、最近よく疲れるもの」
「あの、ミアお嬢様?」
「大丈夫、大丈夫
何かしら?マリア」
「その言葉をミアお嬢様が言ってしまうと」
あぁ、お嬢様にまで……
「ああ!ルイス様が血を吐き出した!」
「この話元々コメディだから
こうなっちゃうんですよね」
「そういえば、そうだったわ」
「ルイス様すげぇダメージ受けてる!」
「ちょっと、アレン笑っちゃダメだよ」
「そういうアランも笑ってるぞ」
「え?そんなことないよ」
「うふふ」
「あはは、2人が笑うとつられるわ」
みんなが、笑っている
戻ってきたんだあの日々が
幸せな日々がやっと




