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110話目終戦

もし、左腕が完全回復したら

私が勝てる可能性が下がる

そうなる前に決着をつけなければ

スピード勝負になるのか

アレン達を運んだ時に

少し激しく動いたからだろうか

傷が痛む

体がどれだけ持つだろうか

いや、今はそんなことを考えてる暇はない

目の前の敵に集中


「どうしたぁ?やはり、傷が痛むか」

「傷は、痛みますね

でも、動けないとは言ってない!」

「あっは、ちょっとは楽しめそうだな」


「ルイス様、あんなに動いて大丈夫かな」

「大丈夫よ」

「マリア様ほんと?」

「えぇ、ほんとよ」


はぁはぁ、団長になるだけあって

力も体力も桁違いだ

ガタイがよく体の大きさも違う

力勝負では勝ち目がない

なら、私の戦い方は

隠れる


「お?動き出したと思ったら

なんだ、怖じ気付いたか?隠れるなんてなぁ」


このまま、行けば残りが

アランの罠の残りがあるはず


「あははは!そっちは行き止まりだぞ!」


頼む!あってくれ!


「ルイス様!」

「ルイス、なぜそっちに行くの」

「そっちに何かあるので……あ」

「どうしたんだ?アラン」

「あっちにあるのは僕の罠」

「え?」

「僕、ひとつ回収し忘れてたものが

光っているから見えたのかな」

「アランのおっちょこちょいが

役に立つなんて」

「一言余計だよ

でも、あそこにある罠は」



あった!けど、あれは

爆弾か?


「爆弾だ」

「はぁ!」

「爆弾の所にルイスは行ったの?」

「回収し忘れて、そのまま放置してたものです

多分、ルイス様は知らずに行ってしまった」


仕方ない、賭けに出よう

走りながらボタンを押せたらいいのだが

幸いアンドリューは

爆弾に気づいていない



「バカめ!俺の勝ちだな!」

「それは、どうかな」

「なんだと」


この位置なら行ける!

ボタンを押してそのまま物陰に!


ポチ

できた!


ピ、ピ、ピー


やばい!間に合え


「な、う、嘘だろこいつ知っていたのか」


ボーン!


はぁはぁ、間に合った

どうだ、倒せたか

……これでも、ダメなのか


「残念だったな

だが、いい作戦だ

なるほど、お前カーマインの騎士か」

「それが、どうした」

「ルイス、カーマイン

そうか、お前が噂の騎士だったのか」


噂になっているのか

それは、知らなかったが

まぁ、そんなことは問題では無い

今は、どうやって倒すか

しかし、殺したくはない

どうにかした戦闘不能に


「隙だらけだぞ!」


ビュン!キン!

「なっ!」

「油断したわね

「お前は、シャルロット家の」

「お、お嬢様……うわ!」

「なんや、派手なことしとるな」

「ルーカス様!」

「迷い無くなったんやな」

「え?」

「成長したってことや」

「ありがとうございます」


ルーカス様とお嬢様が来てくださったことに

私の緊張が解けた気がした


「ミア!」

「何かしら?」

「いいタイミングでこっちにきいや」

「わかったわ」


「お嬢様は、大丈夫なのでしょうか」

「ミアは、ルイスと戦いたいらしいで」

「え?そうなんですか?」

「そや、せやからまだ倒れたらアカンで」

「かしこまりました」

「なんか、嬉しそうやな笑っとるぞ」

「え?」


ニヤニヤしてた?

呆れられただろうか

いや、そんなことはないと思う

ルーカス様ならわかってくれるはずだ

同じ騎士として


「また、ガキかよ」

「ガキとは失礼ね

これでも、強いのよ」

「なら、腕試しと行きますか!」

「望むところよ!」


シュン!キン!

ドン!ガン!


「しぶといわ

攻撃が効いているのかも分からない」

「なんだなんだ、もう終わりか?」

「……そうね」

「やはり、ガキはダメか」

「お遊びはここまでよ」

「ほう」

「私の作戦は、逃げる!」

「なっ!コラ待て!」


「逃げて、逃げて、近づいたら

叫ぶ、ルイスー!」


お嬢様の声!


「ほな、最後のひと踏ん張りや」

「はい!」


「そこで、名前を呼んだって意味ないぞ」

「あら、そうかしら

ところで、あなた頭はいいのかしら?」

「なんだ?バカにしてんのか」

「えっと、なんというか

頭脳戦不得意に見えて」

「バカにするな!頭脳戦くらい」

「今のあんたが言ったところで説得力ないぞ」

「なに!」


ドーン!

「くそっ!いつの間に」

「こんな、罠に引っかかるなんてな」

「ルイス、ナイス!」

「その言葉、久しぶに聞きました」

「久しぶりに言ったわ」


「あら?怖じ気付いちゃったかしら?」

「僕たちは、あんたと違って

バカじゃないから」

「このクソガキども、俺をバカにしやがって」

「実際馬鹿じゃないか」

「うるさい!」


「ほら、そうやって突っ込んで来るところ」

「周りを見ないところもだわ」

「剣を無意味に振り回すところ」

「ムキになると何も考えないところもよ」

「うるさい!うるさい!

どれだけ俺をバカにすれば気が済むんだ!」

「団長なら、もっと頭を使ってみたらどうだ」

「デタラメを言うんじゃない!」

「図星だろ!」

「図星じゃない!」

「そうやって、ムキになるのは図星だからだ

自分でも気づいているなら直せばいいだけだ」

「うるさい!」

「ミルトネアは、昔はええところやったろ!」

「お前は、ルーカスか!」

「そや、あんたが団長になる前は

評判良かったやろ!」

「そんな、過去のことなんか」

「過去やとしても、あんたが変えたんや!」

「ミルトネアの前団長が悲しむぞ!」

「そんなとあるか!」

「なんで、あんたが団長になったか

よく考えてみるんや!

気に入られていたからやろ!」

「……」

「気に入られていたから団長に選ばれたんや

そんな、人の期待を裏切ってええんか」

「チッ」

「いつまで、そうしてるんや

後悔するのは自分やで」


「僕も!後悔した!

沢山自分勝手に悩んで後悔したことがある!」

「それと、これとは」

「同じだ!だけど、少し考え方を変えたら

後悔することが減った!」

「だとしても、遅いだろ!」

「遅くない!今から、僕たちが教える!

だから、しっかり聞け!お嬢様行きますよ!」

「わかったわ!」


「なっ!待て!やめろ!」

「やめない!」

「辞めるわけないわ!」


「うわぁぁぁぁぁぁ!」


ドン!ドン!


「あがぁ……」

「よっと」

「……はぁはぁ」

「はぁはぁ、ちょっとやりすぎて

しまったでしょうか」

「大丈夫や」

「よ、良かったわ」

「少し、言いすぎてしまった」

「そうね、あとで謝りましょう」


「2人が、あんなことを言うなんてな

いつの間にか俺の知らない世界に

行ってしまったんやな」

「あら、何を言っているのかしら?お兄様」

「え?」

「私たちは、いつまでも同じ世界に

そばにいますよ」

「ありがとうな」

「あれ?お兄様感動してる?」

「し、してへん!してへん!」


戦争は、とうとう終戦を迎えた

前に聞いたずっと子どもでもあるし

大人でもある

この言葉の意味をもっと深く知った

この戦争で、私たちは

それぞれ、大人になった

これで、また戦争が減ることを願うばかりだ


私たちは、その後

動けるミルトネアの騎士たちの元に

アンドリューを届け

マリアたちと合流し

屋敷に戻った

屋敷は、少し燃えているところもあったが

被害は少なかった

だが、死者が出たのは事実

このことは、忘れてはいけないな

犠牲になったものたちのためにも


さて、これから

また、忙しくなるから

今は、ゆっくり休んどこう


「ルイス」

「なんでしょうか、お嬢様」

「おかえり!」

「お嬢様、ただいま戻りました!」

「うふふ」

「ルイスー!おかえりー!」

「うわっ、マリア」

「ルイス様ー!」

「ルイス様!」

「アレンにアラン」

「ルイス!なんで、俺には手紙

くれんかったんや!」

「え、それは、申し訳ございません」

「ええけどな!帰ってきてくれたから」

「ご心配をおかけしました」


そう、私が言うと

みんなは笑顔でまたハグをしてくれた

やっぱり、みんなのこと大好きなで

一緒にいると落ち着くな

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