109話目 最終決戦2
アレンとアランが作ってくれた
有利な状況を無駄にはできない
まずは、どこから攻めるか……
いや、私はまずアレンとアランを
回収しに行こうか
最初は、マリアに譲ろう
「ルイスは、どうでるかな
あら、譲ってくれたわね」
譲ってくれたって
驚いた顔してたな
そりゃ、譲るしかないよ
あんな堂々と武器を振り回して
本人は、小さくしてるつもりなんだろうけど
武器がでかいから目立つんだよなぁ
「譲ってくれたから思いっきり行きましょう」
「なんだ、女かぁ」
「女でダメですか?」
「少しは、楽しませてくれよ、な!」
「あらら、そんなに動いて大丈夫ですか?」
「言っただろ、俺には効かねぇ」
「ですが、麻痺が悪化しますよ?」
「なんだ、俺の心配する余裕あんのか?」
「別に心配はしてないですよ
……そのまま、動き回ってくれたら
楽に勝ててしまうんですけどね」
「考え事か?」
「えぇ、少々」
「な、なんだこいつ
全部避けやがる
くそっ!くそっ!なぜ当たらねぇ」
「私は、楽して勝ちたいのですよね」
「はっ!そんなの無理だろ」
「そうですね、そろそろ
交代してもいいのですが」
「交代だぁ?誰もいねぇだろ」
「いえ、もう1人いますよ
見えてないのですか?
あらら、それは大変私だけに
見えているのでしょうか」
……大声で人のことを
お化けみたいに言うのやめて欲しいんだけど
しかも、めっちゃ笑顔だし
「ルイス様」
「ん?どうしたんだい?」
「マリア様大丈夫ですか」
「アレンは、すごく心配してくれるね」
「ダメでしたか?」
「ううん、嬉しいよ」
「そうなんですか!」
「そうだよ、心配してくれるってことは
自分たちのことを
思ってくれてるってことだからね」
「なら、俺もっと心配する!」
心配ってしようとしてするものだっけ?
それにしても、マリアが
楽して勝ちたいなんて
嘘をつくとは思わなかったよ
本当は、今すぐにでも
武器をぶん回したいって思ってるだろうに
「さぁて、そろそろ終わりにするか」
「その前に、場所を変えてもいいかしら」
「場所だと?」
シュン
「なぜ、そこに行く」
「私、この向きの方が戦いやすいのよ」
「……よくわからんが、そうか」
最近マリアの嘘が
下手になっている気がする
そして、目で何かを
訴えてきている必死に
私を見た後にアンドリューを見ている
……もしかして、私が行けと!?
いやいやいや、なぜ?
そのまま、倒してくれていいのに
と、とりあえず首を横に振ってみるか
「はぁ!?何よ、無理って言うの?
私だって無理よ疲れたもの
確かに、怪我してるけどいけるって言ったの
ルイスよね」
「な、何をしているんだ
戦闘に集中しろ!俺が攻撃するぞ!おりゃ!」
「邪魔よ!」
「だから、どうして跳ね返せるだよ……」
あ、ダメだこれ
何度言っても無理って顔される気がする
仕方ないからやるか
それに、みんなには沢山助けられたから
その恩は少しずつでも
ちゃんと自分の手で返さないとだし
「ル、ルイス様とマリア様何してるんだ?
アレン、何かわかるか?」
「きっと、2人だけのサインがあるんだよ」
「あれって会話してんの?」
「そうじゃないかな」
「すげぇな」
「お?やっと、やる気になったか」
「ごめんなさいだけどなってないわ」
「は?」
「てことで、私はこれで」
「おい!待て」
「次は、私から攻撃させてもらいます
ルイスも申します」
「なんだ、怪我をしたやつと交代か
こりゃあ面白い!仲間割れか?」
「いえ、そういう訳では
なぜ、そうお聞きに?」
「なら、これからじっくり教えてやろう」
おっと、これは面倒なことになりそうだ
左腕の動きがスムーズになってきてるのか
分からないが
時々、左で体を支えている
麻痺が悪化しているかと思ったけど
回復しているようにも見える
さて、どちらの展開になることか
--その頃後輩とリアムは
まだ、気まずそうにしていた
「リアムさん!集中切れてませんか?」
「仕方ねぇだろ!お前の顔を見たからだ」
「なんですか、その理由変態」
「誰が、変態だ!
なんで、そんな可愛い顔してんだよ」
「知りませんよ!生まれつきです」
「ずるい!」
「何がですか!」
「お、おいあいつらって
カーマインの奴らだろ」
「そうだな」
「なんで、喧嘩してんだ?」
「しらね、仲間割れだろ」
「やっぱり、カーマインって
変人しかいねぇんだな」
「その言葉は、聞き捨てねぇな」
「ひっ」
「そうですね、変人とは酷いですね」
「な、なんで聞こえてんだよ」
「僕は、耳がいいので」
「こいつら、バケモンだ」
「こんな奴ら一体、どこから集めてくんだよ
カーマインの団長さんよぉ」
「なんか、募集かけたら来ただけだ」
「ぎゃゃゃゃゃ!団長もヤベェやつだ!」
ドス!ドン!
「団長、こいつら、どうします?」
「そこに寝かせとけばいいだろ」
「あの団長」
「なんだ?後輩」
「募集かけたらバケモンが揃ったって
本当ですか?」
「まぁ、本当だが」
「だが?」
「少々、募集条件を変えた」
「そうなんですね
なんて書いたのですか?」
「力が強くて馬鹿な騎士大歓迎と書いた」
「……そしたら、こうなった」
「そういうことだ」
「なんか、納得出来てる俺がいる」
「僕もです」
「よく聞かれるから慣れたんだ
さぁ、医療所へ向かうか」
「はい」
「俺、前行きます」
「じゃあ、僕後ろ行きます」
「なんか、いいなこれ」
「そうですか?」
「あぁ、ちゃんと守られてる
感じがするからな」
「団長は、ひとりで行っちゃいますから」
「リアムもだろ」
「あはは、そうですね」




