103話目 全員集合!
お嬢様に護衛をお願いしたあと
すぐに場所がバレてしまった
もう、安全な場所は無さそうだ
さて、どうするか
今は、なんとか動けているが
私がいつ動けなくなるかも分からない
お嬢様も戦えるとはいえ
シャルロット家の人間だ
狙われていることに変わりない
出口を見つけて
お嬢様だけ逃がすか?
いや、そんなことはできない
きっと、お嬢様が否定をする
だったら、どうすれば……
あれは……炎が来てない道?
いや、違う
けど、もし通り抜けられたら
まだ、希望はあるかも
「お嬢様」
「何かしら?」
「これから、マリアたちと合流します
ですが、どこにいるのか分からないので
探さないといけないのですが」
「いいわよ」
「本当によろしいのですか?」
「えぇ、いいわよ
私が、賛成すると変かしら?」
「いえ、そういう訳では
ただ、即答だったのが意外で」
「何か見つけたのでしょう」
「はい、あの道に行こうかと」
「あんなところに
まだ、安全な道があったのね」
「あれは、ミルトネアが使っている道です」
「そういう事ね、大丈夫よ
敵が大勢いたって
ここは、シャルロット家の庭よ
私たちの方が知ってるわ」
「頼もしいです」
「さぁ、行きましょう」
「どのくらい歩いたのかしら」
「分かりません
ですが、だいぶ歩いていると思います」
「ずっと、同じ景色だと分からないわね」
「そうですね」
「それにしても、敵がいないわね」
「お嬢様も、同じこと考えていましたか」
「えぇ」
お嬢様が言ったように
数十分歩いているが
3人くらいにしか会わなかった
一体どうなっているのか
爆撃による煙なのか
森だからなのかは分からないが
だが、好都合ではある
無駄な体力を消費しなくて済む
不気味ではあるが
「ねぇ!ルイス!」
「どうされましたか?」
「広場が見えてきたわよ」
「あ、本当ですね」
「後、もう少しね!」
「はい」
この先に、マリアたちがいればいいのだが
アレンとアランと合流出来ただろうか
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
「今のは」
「誰かの悲鳴ですね」
「男性だったわ」
だとしたら、誰だ?
ルーカス様の声でも
アレンでもアランでもなかった
なんだか、嫌な予感がするが
行ってみるか
ザシュ!
「あがぁぁぁぁ!」
グサッ!
「ぐはぁぁぁ」
「ル、ルイス」
「見ては、いけませんお嬢様」
「私は、どうすればいいのかしら」
「あーと、そこにいてください」
「あ、うん」
「マリア!」
「あら!、ルイスじゃない!」
「おぉ、ルイスやん生きとったか」
「な、何してるんですか」
「何って、狩りや」
「狩りやじゃないですよ
もしかして、ここら辺にいた敵
みんな倒したんですか?」
「そうよ」
やっぱりー!
「大丈夫よ、気絶してるだけだから」
「だとしても、やりすぎでしょ
しかも、子どもの前で」
「えへへ」
「えへへって」
けど、みんな無事で良かった
みんなの、元気な姿を見た時
私の胸がほっとして
緊張がスっと無くなった
「ルイス様ー!」
「アレン!大丈夫かい?」
「俺たち、追いかけられていたんだ」
「誰に?」
「ミルトネア」
「……なぜ」
「なんか、アレンが怒らせたみたいです」
「アランだって、怒られただろ」
「最初は、アレン」
「2人とも、言い合いをしてる
場合じゃないみたい」
「え?」
「どういうことですか?」
「まずいですよ」
「そやな、この人数がまだ居たとは」
「ざっと数えて30人
いや、50人以上はいるかと」
「ルイス!平気か?」
「はい!私は、大丈夫です」
「無理せんようにな」
「はい」
「不安やな……アレン!アラン!」
「はい!」
「なんですか?」
「ルイスが無理せんように
見といてくれへんか?」
「任せてください!
俺そういうの得意です」
「僕も、できます」
「ほな、頼むわ」
「マリア行けるかい?」
「ルイスよりは、元気よ」
「ははは、そうか頼もしいな」
「あなたは本当にバカ」
「急な悪口は傷つくよ」
「これくらいいいでしょ
昔から、変わらないところ」
「お互いにね」
「ルイス」
「お嬢様、私も、成長してますよ
もう、お嬢様を心配させません」
「次、無茶したら嫌いになっちゃうよ」
「うっ、それが一番ダメージがでかいです」
「そうならないためにも、ね」
「はい」
「うふふ」
「どうしたのですか?」
「ううん、素直なルイスもいいなって」
「私は、いつも素直ですよ」
「戦場では、嘘つきよ」
「道化師ですか?私は 」
「えぇ、そうかもね」
「違いますけどね」
「知ってるわ」
「これで、終わりにしましょう
この戦争を私たちの手で」




