表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/114

101話目 団長VS団長

「それで、ルイスとの約束ってなんだ?」

「リアムさんと合流する前に」


「後輩ちゃん」

「はい、なんでしょう?」

「ひとつ私と約束をしてくれないか?」

「約束ですか?」

「そう」

「どんな約束ですか?」

「これから、何が起こるか分からない

だから、今リアムと合流してこの前話した

作戦を実行しようと思う

できるか分からないが」

「……できると思います」

「そうかい?」

「僕、見ました

ニコルツの団長を」

「本当かい」

「でも、しっかりと見た訳ではないので

自信はありませんが合ってると思います」

「なら、話が早い」

「約束と何か関係が?」

「ニコルツの団長の元に行ったら

リアムと後輩ちゃんは

みんなのところに行ってほしいんだ」

「どうしてですか?」

「私たち3人が同じ場所に

いたら人数が減ってしまうだろう?」

「でも、僕たちだけで大丈夫でしょうか?

団長もルイスさんもいなくて」

「大丈夫、何があっても私を信じてくれるかい?」

「わかりました」

「ありがとう、約束ね」

「はい」


「そんなことを話していたのか」

「そうなんです」

「わかった、その約束を守るためにも

まずは、団長を援護しよう」

「はい!」


「団長こっち安全です」

「リアムさんこの先右に曲がってください」

「後輩こっちか?」

「右ではなく左に行きましょう」

「何かあったのか?」

「多分ですが、怪しまれている可能性が」

「もう勘づいたのか」

「まだ、分かりませんが

先程僕たちが通った道を

団長を連れてもう一度歩いていることに」

「なるほど、違和感を感じたのか相手は」

「もしかしたら」

「団長どうしますか?」

「俺は、2人について行こう」

「わかりました」

「リアムさんそれで、大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ」


「団長、いました」

「ありがとう、ここからは俺一人で行く」

「団長、どうかご無事で」

「わかった、後輩も気をつけるんだ」

「はい」


「……手を止めろ!」

「?!お前は、ウィル」

「なぜ、戦争をする」

「なぜだって?」

「カーマインが強いからか?

俺が、お前よりも強くなったからか?」

「……お前は、変わってしまった」

「何も変わっていない」

「いいや!変わった!

全部!何もかも昔と!」

「……もし、そう思うなら

変わったのはお前の方だ!ゼイン!」

「嘘だ!」

「嘘じゃない!

なぜ、そこまで強さを求めるようになった

昔のお前は、美しさ強さ親切心全てを大切にしていた

なのに、なぜ強さ以外を捨てた!」

「っ!捨てた、わけじゃない」

「なら、なんだと言うんだ!」

「お前が!ウィルが団長になったからだ」

「……どういうことだ?」


「リアムさん、ニコルツの団長

すごい攻撃してますよ」

「……」

「リアムさん?」

「よし、行くぞ」

「え?」

「ルイスとの約束守るんだろ」

「はい」

「だったら、俺たちは仲間のところに行く」

「……」

「団長なら大丈夫だろ

後輩も信頼してるんだろ」

「はい」

「なら、行くぞ」

「わかりました」


「ゼイン!答えろ!」

「お前は、カーマインに行って

団長になって俺から離れた!」

「そんなことない!とにかく落ち着け!

攻撃を辞めるんだ!」

「この状況で落ち着けるか!

それに、離れたのは事実だろ!」

「俺は、ゼインと一緒に団長という

立場になって嬉しかったぞ」

「嘘だ!」

「嘘じゃない」

「じゃあ、なぜ離れた!」

「離れてなんかいない」

「離れたじゃないか!

俺は、もっと強くなって

ウィルと一緒にいられるようにしたかった

なのに、お前はどんどん強くなって

俺よりも先に行って」

「先になんか言ってないぞ」

「なんで、そんなことが言える」

「俺は、追いついたんだ」

「は?」

「お、ようやく止まってくれたか

そのまま、俺の話を聞いてくれ」

「なんだよ」

「ゼイン、お前は元々俺より強かった

だから、俺よりも先にいた」

「それがなんだよ」

「だから、俺はゼインに近づこうと強くなった

そして、団長という立場になった」

「……」

「ゼインは、俺が離れたと勝手に思い込み

自分から離れたんだ俺との壁を作ったのは

ゼイン、お前なんだ」

「……そう、だったのか

連絡も取れなかったから俺」

「そりゃ、団長同士だ

忙しいから無理だろ」

「そう、だよな

俺、馬鹿なことしたんだな」

「ほんとに、お前は馬鹿だ」

「なぁ、ウィル、俺は生きてて

いいのだろうか」

「何を言っているんだ?」

「俺は、大勢の人を殺した

親友を傷つけた

こんな、俺は生きてていいのだ……」

「生きなきゃダメだ」

「そう、なのか」

「あぁ、ゼインが死んだところで

あいつらは帰ってこない今、生きている奴らも

いい気分にならない」

「それは、そうだが

俺が生きていたって同じじゃ」

「罪償いのために生きて

ニコルツを昔のようにいい騎士団に戻すんだ

そして、戦争が起きないようにしていくんだ」

「……確かに、そうだな

俺は、ニコルツをよくする責任がある」

「そうだ、俺も一緒にやるから」

「え?いいのか?」

「当たり前じゃないか

今度は、一緒だ」

「ありがとう」


「ルイス?大丈夫かしら?」

「あ、はい」

「さっきの傷口が痛む?」

「いえ、ただ、騎士団の仲間や団長のことが

気になってあまり情報を

共有出来なかったもので」

「ルイスは、どうしたいの?」

「何がですか?」

「騎士団の方に行きたいかしら?」

「……私は、ここにいます」

「あら?いいの?」

「はい、心配ではありますが

騎士なので大丈夫だと思っています

それに、お嬢様を守ると宣言したので」

「あはは、やっぱりルイスは強いわね」

「ありがとうございます」


みんな、バラバラになっているけど

姿が見えないけど

不思議と大丈夫そう思えるのは

信頼しているからなのだろう

私も、傷を負ったが止まってはいられない

落ち着いて行動しよう

お嬢様のためにも、みんなのためにも

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ