1.目覚め
「おい。おい。起きろって」
誰かが肩を揺らしながら起こしてくる。
「ああ?おはよう」
「そんなのんきなこと言えんぞ」
あたりを見回すとそこにはいかにも高級な館の内装というような光景があった。
「ここは館?なんで?俺たち学校でパーティーしてたはずじゃ?」
「そうなんだよ。今起きている奴らに聞いたら全員学校からの記憶がないっていうんだよ」
周りにはまだ寝ている生徒や教師がおり、起きている人が起こしているという状態だ。学校からの記憶がない=全員寝ていたということだ。
少し時間は経ち…
「よし、全員起きたか」
学年主任の教師が人数を数え、全員がいることを確認した。
「さてどうするか」
教師含め、全員が眠ってしまっていたため、状況がつかめていない。いきなり全く知らない館で目が覚め、まだ起きて間もない寝起き状態ということもあり皆、頭が混乱している。
「あのーこういうのはどうでしょう」
その時一人の教師が提案をした。
「この学年5クラスあるので5班になるというのはどうでしょう」
「何もわからない状態で別れるというのか?まだこの館について何もわかっていない状況で、危険かもしれないんだぞ」
「何もわからないからです。教師はスマホを持っているのでそれで各班状況を伝え合うっていうのはどうでしょう?」
「うむ、確かに今は少しでも情報があったほうがいいか。一同、1から5組に分かれろ」
ほかの教師も賛同したため、学年主任がそういうと1から5組に分かれた。
「これより館を探索する。くれぐれもけがのないように。それでは解散」
教師は教師同士でスマホで会話をしながらその学級担任に生徒がついていく形となり館を探索することになった。
今回はちょっと伏線があります。今はわからないかもしれませんが、のちにわかっていくことでしょう。次回は「館」です。お楽しみにー。