第9話 いざ、我が家。
歩のセレナに送られて帰宅する、凜ことなりん。
家にはなりんをベリィに送り込んだ姉・穏が援護くんに
祖父・直樹の介護を習っている。その光景は?
そしてなりんがいよいよ援護くんにベリィで得た秘密を説くと…!?
というお話。
第9話 いざ、我が家。
ふたりを乗せたセレナが、澤菜家のある住宅地の入り口まで到達した。
「ありがとう、歩くん。この辺りでいいから。」
「本当は家の前まで送り届けたいんだけどな。でも、
援護くんと鉢合わせは、まだ避けとくとこなんだよな。」
「そうだよ。次送ってくれる時は、ちゃんと会えるようにしておくから。」
「難しいお題に巻き込んじゃったな。半分はのんちゃんの画策だけど。」
そうだ。あたし達はたぶん、お姉ちゃんの思惑に乗せられた。でも、乗ることを選択したのは、私たち自身の意志だ。
「うまく乗せられちゃったね。それじゃ、またね。」
「ああ。…なりんちゃん、」
歩き出そうとしたところで呼び止められる。
「なに?」
「うん…、いや、なんでもない。」
「何かな。いいの?」
「うん。じゃあ、気を付けて。」
「分かった。」
セレナは先に走りだした。歩の指摘通りなら、
歩はなりんの持つ独自な特性で、何か話してしまいたくなる事柄があったことになる。
話してしまいそうで、慌てて先に去った。
てことね。
いいよ、それでも言わずに我慢した事にも意味があるのだろうし、きっとそれは私が
今から援護くんと歩くんとの間にある綾?をほどいてからでなければ、溶けないわだかまりなのだろう。
ひとつひとつ順番にいこうね。これ以上絡まらないように。
いくよ、援護くん、歩くん。
門の前で深呼吸し、いざなりんは我が家へと踏み込んだ。
中には援護くんとお祖父ちゃんと、
小癪なのんのんお姉ちゃんが待つ筈。
「ただいま。」
入っていくと、先ず姉の背中にあった。
「お帰り、凜。見て?」
穏の視線の先を見ると。
お祖父ちゃんが、空の車椅子を押している。そのすぐ後ろには、いつ転んでも支えられるように
少し拡げた前倣えの姿勢で
お祖父ちゃんを触れぬまま包み込むように覆って進む、援護くんが続いている。
お祖父ちゃんは、真剣に一歩ずつ、自分の力で進んでいる。
車椅子は、その支えとして使われているようだ。
「お祖父ちゃんね、車椅子を見た時から、こういう使い方を考えていたみたい。」
そう語る姉の表情は、複雑そうだ。これはどうも目論見には無かった事らしい。
「あたしはね、本当に自分がお祖父ちゃんをトイレまで運ぶ手段として考えていたの。
それが、なんでこうなっているんだか。」
確かに、穏は今傍観者の位置だ。
心から不本意だったのだろう。憮然としている。
意外に分かりやすい一面もあるのかな?
本当に意外だけど。
なりんは思いがけない展開に、出鼻をくじかれた。
援護くんは援護くんとしての本来を果たしているところだ。今は島辺家と自分との因縁すら、
明らかに余計なお世話のことであろう。
「直樹さん、ご無理のないように。いつでも言ってください。」
ささやくように静かに伝える援護くん。
「圭吾、…うるせえぞ。話しかけんな、今」
直樹お祖父ちゃんからは、真剣な全力全霊の歩行の気迫としんどさとが雄弁に伝わってくる。
援護くんの必要な気づかいに、そうと分かっていても丁寧に返せるほどの余裕もないのだろう。
凜も穏の隣で、固唾をのんで見守った。
トイレまでの廊下を、丁度縁側の切れる戸袋の辺りまで勧めると、漸く祖父が素直に音を上げた。
「圭吾ォ、ここまでだ!支えてくれ。」
「はい、今すぐ。」
援護くんの両手が祖父・直樹の上腕をやさしく掴んで全身を支え、祖父も安心して車椅子のハンドルから手を放し、
背後の援護くんの懐に身体を預けた。
「すみません、車椅子を回してください。」
「あ、はい。」
となりんが答える合間に、無言でスタートを切った穏がすっと進み出て
狭い廊下で車椅子を器用にターンさせた。
きっと姉なりに、ずっと扱いを練習していたのだろう。
そこに援護くんが今度は祖父を丁寧にターンさせてそっと座らせた。
「直樹さん、ベッドとトイレと、どちらに進みますか?」
「ここまで来たんだ。便所まで連れてってくれ。」
「分かりました」
「お祖父ちゃん、私が押していい?」
穏が申し出る。
「おう。」
いつもの調子の答えが返る。息はあがっているが。
「圭吾くん、降ろすのはお願いできる?」
「もちろんです。」
そこで穏が祖父を乗せた車椅子を、トイレの方向へもう一度ターンさせた。
やや前のめりに体重を乗せて小さな前輪を浮かし、すうっと手早く方向転換する。
そうして丁寧に且つ力を入れてスタートを切り、車椅子を静かに前進させた。
お姉ちゃん、お姉ちゃんなりに介護に真剣なんだな。
そのあとから援護くんが静かに続く。
その光景を凜ことなりんは、ただずっと見守っていた。
出る幕がなかった。
「あ、あたしはおしぼりを」
「それから雑巾ね。お祖父ちゃんの手洗いは圭吾くんが洗面所で手伝ってくれるから。」
援護くんがいる日は、祖父はおしぼりで軽く手を拭いたあとで、援護くんに支えられて洗面所まで進み、改めて手を洗う。
けっきょくおトイレかあ。いいわよ、あたしはやれることで必要なことをする。
歩くんだってトイレでもステージでもみーんなひとりで掃除してるんだから。
ここで歩が出てきて、なりんはアラそうだった、と独りごちる。
1にも2にも介護が大事。その上で、援護くんの事情も大事。歩くんの事情でもあって。
でもこれ今夜中に切り出せるのかなぁ。
てかお姉ちゃん、私が帰ってくるまでくらい、我慢できてたでしょうね。
あたしを遠いベリィまで差し向けておいて、自分で知ってる限りの事を援護くんに話していないでしょうね。
でも、これってやっぱ介護においては雑念なのかな。
あっ!そうか、雑念でもあるから、一旦あたしに任せたんだ。余計な事に気をとられないで済むように。
おのれ、のんのん。でも。
援護くんと歩くんとのねじれ切った綾は、あたしがほどいてみせる。それで援護くんと歩くんの間に何か
縁や絆が生まれるのか、それとも節目で切ってすっきりとそれっきりか、
そのどちらであれ、そこはこれからだ。
援護くんには、やはり今夜中につたえよう。
せめて、聞いてほしい大事なお話がある、、てことくらいまでは。
お祖父ちゃんがトイレから出てきて、
無事おしぼりを渡し援護くんと共に洗面所へ向かう背中を見送って、なりんは個室に入り
除菌ウェットペーパーで各所を拭き上げる。
慣れるし、そう手のかかる作業ではない。手早く済ませて個室を出ると洗面所はもう空いているので今度はなりんが手を洗う。
帰路は車椅子も援護くんが押し、その間に穏はそつなくお茶を用意していた。
飲み物があたしでも別によかったよね?
穏にはどうしても操られてしまう。
援護くんがお祖父ちゃんをベッドに乗せ、穏がコップを持たせて肘を支え、口に運ばせる。
いいコンビネーションだ。お祖父ちゃんの介護はあたしの方が先輩の筈なのに。
追い越されてないか?これ。
そうならばそれも仕方ないが、ならば今宵はあたしのタスクに焦点を合わせよう。
お祖父ちゃんの水分補給が済み、残る3人で一旦和室の円卓に着く。
なりんは即で切り出すことにした。
「援護くん。」
「お帰りなさい、なりんちゃん。」
「うん。ただいま。あたし今日、大事なところに行ってきたの。」
「大事なところ?」
「ベリィっていうライブバーなんだけど、そこに援護くんのお兄さんと事故にあった、島辺歩さんがいたの。」
「なんですって?」
「あたしが会わせたの。もう凜でなきゃ無理だと思って。」
穏が話に加わる。お姉ちゃんも率直だな。
「無理。どういう事です?」
あくまで穏やかにだけど、援護くんも戸惑いを隠さない。
「凜。」
穏が促す。
「お姉ちゃんは援護くんの事情を調べてたみたいで、島辺歩さんの存在と居場所を突き止めたの。
それでお姉ちゃんは、歩さんのいるベリィにバイトに入って。でもそこまでで行き詰って。
そこでお姉ちゃんは歩さんも私になら打ち解けて話してくれると思ったらしくて、今日突然私を差し向けて。で、歩さんは
お姉ちゃんの思惑通り私に色々明かしてくれたの。」
本の件で逆らえなかった事は明かせない。
「君たちはいったい何を。」
「援護くん、歩くんはね、援護くんのことは憎んでも嫌ってもいないって。それでも、
お兄さんに対してはそうもいかないみたいだけど、でも『もういないし』だって。」
「…それは、つまり、真実は報道の通りではないという事を僕が知っている、という前提を島辺歩さんも持っておられるという事ですか?」
三度も現れる「という」の繰り返しにも事態のややこしさが現れている。
「そう。だけどそれは、歩さんにも分からないでいた事で、私が教えたの。」
「なりんちゃんはなんで知っておられるんです?」
「援護くんが自分で言ってたもん。兄が事故を起こして、って。」
「そう、でしたか…。よく聞いて、よく覚えておられましたね。」
「援護くんはどうなのかな。歩さんのことは援護くんにとってどういう存在になるの?」
「兄が、傷つけてしまった子です。でも、僕も最初はその真相を知らされていなくて分からなくて。
最初は兄が小さい子を爆発から庇って大けがをして、ていう把握だったんです。
治療については大人同士で正しく相談しているものとばかり思ってました。それが、
本当の事を知ったら矛盾だらけになってでもその頃には父も母も消えて僕らは既に置き去りでした。」
お姉ちゃんと歩くんの思った通りだ。
援護くんも私になら話してくれてる。
不思議だね。援護くん、私あなただけが凄いひとだと思ってたのに。
私もちょっと不思議なひとの側?なのかもしれないなんてね。
「援護くんは、いつ本当のことに気付いたの?」
「兄が何か書きたがるので紙とクレヨンを渡したら、それがどうも爆発物の作り方で」
「クレヨンなの?」
「とがったものは渡せないんですよ、危なくて。」
ぞっとする苦労が、偲ばれる。
「お兄さん、まだ続ける気でいたの?」
「そういうわけでもなかったようです。
頭に濃く残っている情報を、自分でも持て余していたみたいで。どう処理していいのか分かりあぐねたらしくて、ひとりでよく荒れていました。」
「それで、圭吾くんはそこから真相を推測したってわけね。」
穏が尋ねる。
「はい。歩くんの花火より、不自然ではないので。これは、兄の方の爆弾です。」
「歩さんに会おうとは思わなかったの?」
「正直、どう捉えたらいいのか分からないままで今日まできてしまいました。」
それは、そうだ。そもそも援護くんは直接関わっていないし。
仮に歩くんの方が火元だったら、あるいは援護くんにとってお兄さんの仇って事にもなるのかもだけど
そうではないっていう真相に援護くんは自分で辿り着いている。
歩くんだって、自分が冤罪で恨まれてるかもって思ってて。あ、そうか。
「援護くんもいいひと過ぎて、歩くんの危惧も発想自体がないよね。」
「危惧?」
「援護くんがもし真相知らないままなら、歩くんはお兄さんを大けがさせた仇じゃん。人によっては、仕返しの対象じゃん?」」
「あ!」
援護くんは絶句してしまった。本当に、思いもよらないことだったらしい。
「穏さん、なりんちゃん。僕はどうやら、島辺歩さんと直接話すべきなんですね?
僕も、歩さんに誤解は持ってません。それを伝えなくては。」
その言葉を聞いて、凜は嬉しく感じている自分に気付いた。
やはり自分は、ふたりを会わせたがっている。
「援護くん、電話番号も聞いてるけど。どうする?」
「電話では心もとないですね。それに、どこで話したものか。誰かに聞かれたくないです。」
そういう気苦労もあるか。援護くん寮暮らしだっけね。
別にこの澤菜家にいる間にかけたっていいんだけど、それもやっぱり落ち着かないものなのかな。
「それに、緊張しますね。どう切り出したものか。」
いざとなると尻込みする援護くん。
「分かるよ。私取り次ぐから、一緒に歩くんに会ってみない?」
「じかに、ですか?」
「うん。お互いに顔をみたり、握手してからの方が、絶対分かり合えるから。」
「そうかも知れませんが…。あの、僕も本当に、恨まれたり憎まれたりしてないのですか?
歩くんもケガと濡れ衣でつらい目にあってきたのですよね。兄の罪は深すぎるし、僕は縁が近すぎて
ひとごとではないです。」
「大丈夫だよ。援護くん、一緒にベリィに行こう。
うちにヘルパーさんが来てくれる日なら、私も出られるから。」
「そうして、圭吾くん。お祖父ちゃんは、私とヘルパーさんで看てるから。」
「お姉ちゃんは来ないのね?」
「私は余計だと思う。あんたは、ふたりにとって必要よ。その場に。」
「…、分かりました。シフトをすり合わせてみます。」
「ただいま~。圭吾くん、おつかれ様。変わったことはない?」
母がパートから帰ってきた。今日はここまでだ。
今日の時点で必要なことは、大体話せた筈だ。
「はい、お帰りなさい。おつかれ様です。」
「お帰り。」
「お祖父ちゃんは?」
「今日はもう眠っちゃったみたい。」
穏が答える。
「あ、紀子さん。報告が遅れました。直樹さん今日は、車椅子でつかまり歩きなされたんです。」
「本当!?めっちゃ変わったことじゃない!」
確かにこの報告遅れは不自然だったかも。
さすがの援護くんもつい気を取られてしまたよね。ごめんね。急にあんな重大な話を振って。
「それで、ケガや不調はないのね?」
「今のところ、異常はみられません。転んだりもなかったです。」
「そう。分かったわ。援護くん、今日も本当にありがとうね。」
母と援護くんが笑顔を交わす。
「それでは僕は今日はこれで。またよろしくお願い致します。」
「はい。またよろしくね。」
「援護くん、またね。」
「圭吾くん。またね。」
「はい。ではまた。」
援護くんは帰って行った。
「凜、あんたもなんかあった?」
母がなりんに問いかける。
「え?なんで。」
「なんか汗っぽいわよ。お風呂入っちゃいなさい。」
あ!ベリィで汗かいて帰ってきたまんまだ!さすがお母さん。
「あたしが車椅子のあれこれを教わっていたから、急遽凜にバイトの代打お願いしたのよ。」
「あらそう。あんた達、仲いいのね?」
「別に仲わるかったことなんかないわよ?」
穏がきょとんと聞き返す。
確かにね。仲わるくなるほどの接点も、これまではなかったものね。
そして、これからは。
お姉ちゃんは色々油断ならないひとだけど援護くんについても歩くんについても、
盟友にならざるを得ないひとだ、きっと。
仲わるくしてる余裕なんて、ない。
「じゃあ申し訳ないけど、お風呂先に頂くね。」
凜はその場をそそくさと去った。
歩くんにも経緯報告しなきゃ。
お風呂出てからでも大丈夫だよね?
ベリィ宵っ張りそうな雰囲気だったし。
凜は入浴後、歩にスマホをかけた。
これで、この長い一日も終わる。
「なりんちゃん、本当に世話になるな。援護くんはベリィに来てくれるのか?」
「行くよ。うちではお祖父ちゃんがいるから入り組んだお話は聞かせられないし。
結局どこでもそうだから、援護くんだって誰に聞かれるか分からない電話や外より直接会うほうが安心なんだよ。」
「そうか…。なりんちゃん、実はさ。
ベリ子もまだ全部の事情は知らないままなんだよ。」
「え?どこまでご存じなの?」
「ベリ子の把握では、親父がパチンコ行く間に俺を公園でひとりで遊ばせといて、俺は独りで花火をやっていたって事になってる。」
その中では花火だけが嘘だったわけね。
「で、俺が花火で無茶をして、遠藤真也が巻き込まれたって話。つまり、ベリ子の中でいまだに俺が事の元凶だ。その認識の上で、
ベリ子は何も責めずに俺を働かせてくれてるんだ。」
「じゃあ歩くんがなんとも思ってなくても、ベリ子さんは急に真相を知ったら真也さんの弟の援護くんに辛く当たるかも?」
「いきなりだと動転してそうなるかな…。もう一度事の真相を説明してみるよ。」
「もう一度?」
「小さい頃に主張したんだよ、俺じゃないって。
でも、人のせいにするんじゃありませんってさ。相手にされなかったんだよ。」
うわあ…、辛過ぎる…。
「援護くんには俺を庇ってほしい。
先ず俺が真相を話して、それでも援護くんのことはわるく思ってないと説明して。
それから、小さい頃の俺を、この子じゃないってさ。ベリ子に弁護の証言してほしいんだ。」
切実だなあ。そこ誤解とけるならそれは解きたいよね。
「歩くん、お母さんはどうなの?」
「ちょっと確かめるのが怖いな。知らないとは思うけど。あまり口きいてくれないんだよ。」
知ってても知らなくても辛いな。援護くんといい歩くんといい、なんでこう親子関係がこんなに辛いんだろう。
それにしても。
お姉ちゃんも小さいのんのんに戻って援護くんに全身で組みついた。
援護くんはいつだって本当に子どもの味方なんだ。
ー凜も夢の中で小さい子どもの自分を援護くんに甘えさせている。
その夢を本人は覚えていないけど。ー
「それがうまくいくかどうか。先ずは援護くんの人となりも直接見てみたいな。うん、やっぱ一旦ベリ子に真相も援護くんとの関係も伏せたままで、
なりんちゃんの連れてきた友達として、会って話してみたいな。」
「なるほどね。どこからかかるか、順番も大事だね。」
ことは、ふたりの信頼が築かれてこそだ。 そこは確かに大切なチェックポイントだ。」
なりんは、これからもいくつもあるであろう節目のうちのひとつを、もうすぐ迎えると実感した。
執筆しているうちに世間にも色々な出来事が起きていて
いつ現実世界のほうが先に姿を変えてしまうかと冷や冷やしながら
筆を進めていたのですが。例えば介護制度が大きく様変わりしてしまったら
内容の改変が追いつかないな、ですとかね。それが思いがけないところで
物語が現実に大きく追い越されてしまう慶事も起きましたね。
ハライチ岩井さんおめでとう!心からおイワイ♪祝福申し上げます!
さて
物語の中で凜ことなりんの圭吾くんへの思慕も徐々に?恋ごころへと
傾いてゆくのですが、(元々はその点もそうするか五分五分だったのですが。)
それはそれとして今は先ず
援護くんこと圭吾と歩との物語になりんが挑んでゆきます。
次回 第十話 「援護くんベリィへ」