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つくも姫

作者:川光俊哉
 なにをやっても、うまくいかない。
 男は、身を持ちくずした果てに、つまらない泥棒になって、長者の屋敷に盗みに入る。
 まんまと捕まったが、暗い、つめたい、こわい、座敷牢から男を救ってくれたのは、長者の娘であった。
 その髪は……
 真珠を溶かして、絹の糸を染めて、雨と降らせて、集めて、流して、滝と落ちる。眉の線、肩の上で切りそろえられた童髪は、老婆のようにまっ白で、細く、軽く、首をかしげた拍子に、秋の草の風になびくように、さらさらと音を立て、目のなかでひややかに燃える。
「ととさま、かかさまは、本当のととさま、かかさまではないのじゃ」
 と、男を連れ出した。
「わしのととさまとかかさまは、どこか、屋敷の外におって、わしを待っておるのじゃ。かかさまの顔は、はっきりと覚えておるぞ」
 男と白髪の「姫」は、「姫」の見た夢を手がかりに、「本当のととさま、かかさま」を探す旅に出る。
(1)
2021/11/15 12:47
(2)
2021/11/15 12:50
(3)
2021/11/15 12:52
(4)
2021/11/15 12:56
(5)
2021/11/15 12:58
(6)終
2021/11/15 12:59
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