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隣人が魔物に喰われる世界観の暮らし ~異世界と融合した時代を気ままに生きるだけ~  作者: 結城 からく


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第17話 拠点調査

 外に出た途端に空模様が怪しくなってきた。

 一分もしないうちに雨が降り始める。

 それなりの勢いだ。

 朝のニュースで天気予報がやっていた気がするが、あまり気に留めていなかった。


 別にこの天候でも探索は可能だ。

 レインコートと長靴で行動すればいい。

 ただ、無理に遠征する必要もない気がする。


 雨音で臭いや音が誤魔化されるため、奇襲も受けやすくなってしまう。

 銃が雨で濡れた場合、使えなくなる恐れがあった。

 急いでこなしたいタスクがあるわけでもないため、今日は中断することにした。


 代わりにマンションの探索を開始する。

 これならあまり濡れないし、自分の拠点を知る機会にもなる。

 もう少し現状を知っておきたかった。


 やや大きめの建物なので、どこかに生存者がいるはずだ。

 ただし、彼らと協力する気はない。

 人間は基本的に信用ならない。

 あの警官のように狂っている可能性も十分にあった。


 問答無用で抹殺するのがベストだ。

 そこまでやらないにしても、仲良くなるメリットはない。

 できるだけマンションから追い出したいところだ。


 さっそく一階から探索を開始した。

 玄関が施錠されていることを考慮して、ベランダから侵入して端から順番に調べていく。

 ところが誰もいない。

 三階まで同じような調子だった。

 たまにモンスターに惨殺された痕跡があるくらいで、生きた人間と出会うことはない。


 どこかに避難しているのかもしれない。

 ネットやテレビでも避難所の情報が出ていた記憶がある。

 しかし、今の時勢では余計に危険ではないか。


 強力な変容を経た人間は、さらなる獲物を求めている。

 避難者を狙ってもおかしくない。

 自分も他人を信用していないとは言え、積極的に殺したいとは思わなかった。

 発狂した人間の思考は読めない。


 その後、夕方まで時間をかけて最上階である六階まで調べ尽くした。

 途中で自殺と思しき死体や不法滞在するゴブリンやオークと遭遇したものの、問題なく対処した。


 五階と六階では生存者にも出会った。

 ところが過度に怯えていたり、敵対的な態度だったのですぐに移動した。

 襲いかかってきた者に関してはマンションの外に投げ飛ばして殺害せざるを得なかった。

 滞在する者の対処は後日にでも考えようと思う。


 そこで今日の作業を終了した。

 帰宅してシャワーと夕食を済ませて、テレビを見ながら酒を飲んで寝た。

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