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隣人が魔物に喰われる世界観の暮らし ~異世界と融合した時代を気ままに生きるだけ~  作者: 結城 からく


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第13話 弱肉強食

 曲がり角を抜けたところで前方にゴブリンを発見した。

 ゴブリンは人間の死体を貪っている。

 武器は大型のナイフで、それを使って骨と肉を解体していた。

 手先は器用らしい。

 顔と手を血で汚しながら食らっている。


 グロテスクな光景を前に心が揺らぐことはなかった。

 オークとの死闘で精神的に成長……いや、変質したのだ。

 自分の中で何かが歪んだ。

 新たな世界に適応したのである。


 特に気負うことなくゴブリンに近付いていく。

 ゴルフクラブとブロック塀だったコンクリート片をそれぞれ握り込んだ。

 戦い方はもう決めている。

 五感を研ぎ澄ませて、死角からの奇襲にも用心しながら進む。


 互いの距離が二メートルを切ったところでゴブリンが顔を上げた。

 ようやくこちらの存在に気付いたらしい。

 ゴブリンは慌てて立ち上がると、ナイフを掲げて襲いかかってきた。


 直線的な動きだった。

 何の戦術もないただの突進である。

 他に仲間がいる様子もないので、このまま倒してしまっていいだろう。


 握り込んだコンクリート片を振りかぶると、短いスイングで投擲した。

 それらは散らばってゴブリンの肩や顔に命中する。

 肉にめり込む生々しい音を響かせた。


 ゴブリンはひっくり返って悶絶した。

 コンクリート片の当たった箇所から血が滲んでいる。

 抉れている部分もあり、相当な威力だったことが窺える。


 本来の身体能力でここまでの結果になるとは思えない。

 どうやらオークを殺した影響で筋力も向上しているらしい。

 それによって投擲攻撃も強化されたようだ。


 やはり検証をしておいてよかった。

 能力向上の確認ができたのは大きい。

 治癒能力に怪力も加わるとなると、行動の幅もかなり変わってくる。


 もうオークが相手でも力押しができるのではないか。

 慢心するのは危険だが、それを可能とするだけの能力を得たのは確かである。


 重傷を負ったゴブリンに歩み寄ると、その額にゴルフクラブを振り下ろした。

 一撃で頭部が砕けて悲鳴が上がる。


 ただしクラブも半ばほどで折れてしまった。

 仕方がないので持ち手を逆手に握り、割れて尖った先端でゴブリンの首を引き裂く。

 鮮血を迸らせながらゴブリンは即死した。


 分かってはいたが楽勝だった。

 この調子でさらにモンスターを倒していきたいと思う。

 折れたゴルフクラブを捨てて、ゴブリンのナイフを拾ってから移動を再開した。

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