嘘でおわったから
傷つくことが当たり前だと
じっと黙っていた君が
じぃ〜っとこっちをみながら
「あなたは、泣くんじゃ、ないよ」
小さな声で
言い放つ
かなしげな強がりを
西日の滲んだ心で聞いている
悪口を言うなんて罠
みんな知ってるけど
ほんとうを言うことが正解だと
信じたわけではないのだから
そんな救われない
潤んだなみだ声をどうすればいい
君にだけは、
さいごだけは、
嘘なんか、
つくんじゃなかった
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お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




