THE BOY's FELLOWS
犬「だからさ、俺なんか肉食なわけじゃん?」
猿「うん。肉だよね。」
犬「でもさ、毎食団子なんだよね、桃さん。」
猿「だねw」
犬「いやもう、毎食、毎食。団子。米粉?なにあれ。」
猿「知らないよw 桃さんに聞けよ。」
犬「聞けねえよw 島に置いてきちまったんだからw」
ぎゃはははは
猿「あれ君も悪かったと思うよ?団子初めてもらったとき、マジうまいっすー、お袋の味越えてるっすーとか褒めまくったじゃん。あれで桃さんも『お、こいつ草食か?』って思ったんだって。」
犬「いるか!草食犬!いねえよ!」
猿「いねえかw」
犬「いねえよw いやだって俺ら犬ってさ、そうじゃん。ボスからもらえるエサは何でもご馳走じゃん。」
猿「うん、わかるわ。」
犬「わかるっしょ?お前らもそういう系統だもんな?」
猿「ボスが団子っつったら何ヵ月でも団子いけちゃうもんね。」
犬「いけねえよw 餓死るわw」
猿「ふふw でもよく耐えたなぁ。団子めし。」
犬「あれね、キジがいなかったらマジ無理だったね。」
猿「キジ?」
犬「そそ、あいつ気を利かせてくれてさ。虫とかミミズとか掘ってさ。俺にくれたんだよね。」
猿「まじかー。キジ超いいやつじゃん。」
犬「いいやつだったよぉ。毎朝いちばん早く起きて、鳴いて起こしてくれたしな。」
猿「キジコールな。ちょっと早すぎんだけどな。きぇーきぇーって。」
犬「あれ、ケーンケーンらしいよ。文字で表すと。」
猿「いやいやいや、そんな。そんな可愛らしいものじゃなかったってw もうなんつうか必死。何と戦ってんのってくらい必死な形相、そして慟哭。」
犬「哭いてるときが一番輝いてたね、あいつ。」
猿「人生かけてる感があったね。」
犬「あ、でもね、鬼みつけた瞬間も同じ顔してたよ。キジ。」
猿「まあなー。それなー。そうなるわ。」
犬「あんなデカいなんて聞いてなかったしな。」
猿「桃さんも知らなかったっぽいしな。鬼の詳細。」
犬「あんなんさぁ、無理だよぉ。犬と猿とキジじゃあ。いや、桃さん本人がめちゃツヨならともかくよ?桃さんの特殊な能力って俺らと話せることだけじゃん?もっと連れてこうよぉってw」
猿「それなw」
犬「せめてマムシをさあ。50匹くらい?」
猿「こええよw そんなに管理できねえわw」
犬「キジがそういうのけっこう得意だったみたいよ?」
猿「まじか。キジ有能だったんだな。」
犬「有能だよぉ。島から脱出できたのもキジのおかげだしよ。バサバサーってさ。あれだけは飛べるやついないと無理だもん。」
猿「まあ、キジの判断は早かったよね。鬼見るなりバサバサー。」
犬「必死でつかまったよな。脚に。てかよく飛んでくれたわ。ほんと今回はキジ様々。いまだってこうやってさ。食欲を満たしてくれて。久しぶりに肉食えたもんね。力みなぎるわ。」
猿「今なら鬼にも勝てんじゃね?」
犬「いやw 無理だってw」
ぎゃはははははは




