第七話 神野 早紀の黒巫女のお仕事講座
早紀お姉さん出番がないので、こんなとこで出てきました。
みなさんこんにちは。
私の名前は神野 早紀。
小夜ちゃんの実の姉です。
生まれも育ちも福岡県北九州市です。
あっといけない。私のことはまたいつか。
きょうは黒巫女の戦い方をちょっとだけ詳しく説明します。
魔物は刀で斬って倒しますが、倒した後に魔物の魂が火の玉になって出現します。
そこでとどめを刺し刀に封じ込めます。
封じ込める刀の種類も魔物によって異なります。
D級の魔物には小刀、C級には短刀、B級には脇差や小太刀、A級には刀や太刀
という4種類が基本です。
そして魔物を封じ込めた刀は結界を施し厳重に保管されます。
魔物の魂にとどめを刺し封じ込めるのは基本魔物一体につき刀一本だからです。
何体もの魔物を封じ込めると刀の方が耐え切れなくなるからです。
そして黒巫女として認められれば、自分と相性のいい
魔物を封じ込めた刀を黒巫女は選ぶのです。
相性のいい魔物という意味ではありませんからね。
魔物を封じ込めた刀というのは黒巫女の霊力を何倍にもしてくれるのです。
しかし小夜ちゃんが持つ御神刀は、普通の黒巫女には扱えないものなのです。
力が強すぎて・・・
だから小夜ちゃんが手にするまでは、神野一族最強の者が所有するだけの
象徴的な刀だったのです。
そんな刀を使いこなしているのが小夜ちゃんなのです。
小夜ちゃん凄い!さすが私の実の妹。!!
こほん、ちょっと取り乱してしまいました。すみません。
そして私たち黒巫女をサポートするのが、
『特別対魔導機動隊』という警察です。
この人たちは神野家のような退魔の力がある家の人たちです。
神野家の人たちも相当数います。
前線に出るほどの力がない人は、ほとんどこの機動隊に入ります。
一応公務員扱いですから。
この機動隊の仕事は主に、後方支援と人払いの結界を張ること、
そして討伐対象の位置、クラスなどを知らせることです。
他にも私の知らない仕事もあるのでしょうが、私には楽な仕事に見えてなりません。
なぜかというと、私の周りにいる機動隊の人たちにろくなのがいないからです。
特に男の機動隊員もっとシャキッとしろって感じです。
ちょっと話はずれますがこの『特別対魔導機動隊』というのも、
いかがなものかと私個人は思うのです。
私たちは別に魔導とやらと戦っているわけではないし、
たぶん中二病的な人がつけた名前じゃないかと私は思うのです。
だから私はみんなが『対魔隊』とか呼ぼうとも、私だけは『機動隊』と呼ぶのです。
だって、恥ずかしいじゃないですか。『対魔隊』ですよ。
中二病ですか?って話ですよ。
もう自分で言ってて恥ずかしくなってきます。
まあ一応こんな感じです。
近いうちに逢いましょう。
それでは、さようなら。
おつかれさまです、早紀お姉さん。今度はいつ会えるのでしょうか。それではさよならです。