第十九話 困った小夜と見送る父と見送られる秀
小夜がなにか困っています。いったい何があったのでしょう。
みなさんこんにちは。
神野 小夜です。
今、私はとても困っています。
このまま黒巫女の仕事を続けることが、出来なくなるかもしれません。
封印刀のストックが、底をつきそうなのです。
小刀はご先祖様が、大量に作ったせいなのか、
あまり気味と言ってもいいほどあります。
簡単に言うと、
小刀>短刀>脇差>刀 こんな感じです。
特に、脇差、刀が、底をつきそうなのです。
きっとご先祖様も、今の私と同じ悩みがあったはずです。
対魔隊の人に言って、現物支給にしてもらったことがあります。
するとまるで、模造刀のようなものでした。
抗議をすると、
『おれも一応神野の人間だから、こんなの使い物になりません、って抗議したんだよ。」
警察の上の人は、高い金払ってんだから自分たちで何とかしろということした。
警察のお偉いさんは、黒巫女の仕事を分かってないバカちんです。
このままだと、魔物を退治すればするほど、借金しなければなりません。
このことを、お父さんに言うと、
「そうか、とうとうこの時がきたか。わかった、俺に任せろ。」
いったいなにがこの時なのかわかりませんが、任せることにしました。」
それからもう、一か月。
忘れてるのかなと思い、聞いてみると、
「わ、忘れるわけないだろ。でも、ちょっとお金が必要になるぞ。」
私は、少しくらいと思い、いくら?と聞くと、
「多いいほどいいが、少なくとも3万円?」
なぜか疑問形のお父さんでしたが、私は3万円を渡しました。
「秀、ホイ、軍資金。3万円あればいいか。」
「うん、たぶん。でもほんとにいいの。交通費の方も出しってもらって?」
「ああ、造り始めたら、なかなかいけないだろ。」
「まあね。いつかはこんな時が来ると思っていたから、ちょっとね・・・。」
「いいんだよ。俺としてはいつまでも、ホントにのんびりしててほしかったから。」
「ありがとう、おっちゃん。」
「そんなのは別にいいんだよ。それよりも、成果がよきことを祈る」
「いえっさー」
「「俺たち神野えろげ同盟」」
「それじゃ、蔵を改造しないとな。鞴も設置してるからあとは、
煙突つけるだけだけどな。」
「うん、それにしてもすごい日曜大工スキルだな、おっちゃん。」
「はははは。そうだろ、そうだろ。」
「それじゃ、早速夜行バスでいって来るわ。秋葉まで。」
「荷物はどうするんだ。」
「何言ってんの。いつでも行けるように、準備しとけって自分が言ったくせに。」
「帰ってきたら、腕がなまってるだろうけど、刀打つから~~
いってきま~す。」
「ああ、わかった~気を付けて行って来いよ~~。」
神野えろげ同盟。なんじゃそら。