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もっと黒巫女(わたし)は、カッコイイ?  作者: 傘流 正英
第一章
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第十三話  みんなでお風呂 それぞれの思い。

お風呂で、それぞれの思いを激白します。

みなさんこんにちは。

みんなの味方ラブリー小夜ちゃんです。

今私は、お風呂に入っています。

あっ、そこのあなた想像しちゃいましたね。

キュートなわたしのことを、想像しちゃうのは仕方のないことです。



風呂に入ってるといっても、早紀お姉ちゃん、美紀お姉ちゃん、京香さん、

も一緒に入っています。

普通のお風呂にぎゅうぎゅう詰めに入ってるわけでもありません。

みんなゆったりと、気持ちよさそうに入っています。


実は最近まで銭湯をやっていたのです。

このままだと、家計に響くということで、無期限休業状態です。

お父さんはまた開業するつもりでいます。

使わないと傷んでしまうので、月に数回と、魔物討伐をした日に限り、

銭湯の広いお風呂に入れるのです。


だからちょっぴりですが、魔物が出るのが楽しみでもあります。

こんなことを口にしたら、みんなに不謹慎だと怒られると思うので、

これは私だけの秘密です。



こんにちはみなさん。

神野 美紀です。

今私は義理の妹の小夜ちゃんと、風呂に入っています。

まあ、余計な奴らもいるけれど。

魔物退治が終わって、ちょっとばかり落ち込んでたことがあったけど、

家に帰ると叔父さんが、

「お風呂沸かしてるからみんなで入ってね。」

と、言ってきた。

ん、みんなで入る?

ちょっと疑問に思ったけれど、いつもの風呂に向かおうとしたら、


「美紀お姉ちゃん、そっちじゃないよ。こっちこっち。」


と、小夜ちゃんが手招きしていた。

小夜ちゃんの話によると、魔物を退治した日は、

最近までやっていた銭湯に入れるというのだ。

なんと素晴らしい制度だ。

叔父さんも、素晴らしい考えの持ち主だ。


少しばかり落ち込んでもいたが、

もうそんなのものは、どこかへ飛んで行ってしまった。

それにしても、小夜ちゃんは肌もすべすべでかわいいなあ。





みなさんこんにちは。

わたくしは、神野 京香でございます。

ただいまわたくしは、元銭湯のお風呂に入っています。

とても広く気持ちよく入らせて頂いています。


お風呂はとても気持ちがいいのですが、

わたくしは気持ちのよさを堪能することはできません。

それというのもいまわたくしの横には、

尊敬する早紀お姉さまがいらっしゃるのです。

もうわたくしの胸は早鐘のようです。

このままではわたくしは、のぼせ上ってしまうでしょう。

まるで夢のようです。

これだけで、姫路まで足を運んだ甲斐があるというものです。






みなさんこんにちは。

神野 早紀です。

今私は、たいへん複雑な気持ちでいます。

それというのも、小夜ちゃんがそのきれいな素肌を晒してしまっているからです。

いつもなら小夜ちゃんも気持ちよさそうにしてるし、

仕方ないかなと思えるのですが、しかし今は目の前に神野 美紀がいるのです。


小夜ちゃんのことを、義理の妹などとふざけたことを言っている、

神野 美紀がです。

小夜ちゃんをそんな目で見るなと、斬ってしまいたいくらいです。

叔父さんには悪いけれど、『余計なことをやってくれましたね。』と

言ってやりたい気分です。

神野 美紀さえいなければ、毎日でもいいのですが。

神野 美紀はほんとうに、迷惑な女です。


色々な思いがあるものですね。それではさようなら。( ´Д`)ノ~バイバイ

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