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もっと黒巫女(わたし)は、カッコイイ?  作者: 傘流 正英
第一章
10/63

第十話  もう一人の暴力女

お嬢様、起きてください。11話目が始まりますよ。

「う~ん、はあよく眠ったような、でもここはいったい。」


わたくしになにがあった、よく思い出せない。

たしかわたくしは、神野 小夜と勝負するために姫路に向かったはず。

いろいろあったが姫路について・・・

え~と、お母さまに連絡して、

あっ思い出しましたわ。

あの乱暴な運転をする神野 美紀がなぜか迎えにきたのですわ。

わたくしはあの乱暴な運転のせいで気分が悪くなり、

そのまま眠ってしまった、そういうことだった気がしますわ。



こんこん


「京香さん、起きてますか。」

「はい、起きていますわ。」

「ご気分がよろしければ、ご飯食べてくださいね。」

「どうもありがとう。」


京香は知らない、今会話をしているのが誰かということを。


「ぬくいうちに食べてくださいね。わたしは学校があるので失礼しますが。」

「そうですか、気を付けて行ってらっしゃい。」

「はい、いってきます。」


「礼儀正しい、いい子ですわね。あの神野 美紀とちがって

それじゃお言葉に甘えて朝食をいただきましょう。」




「いただきます」

「俺の名前は神野 秀。なああんた、こんなとこまで何しに来たんだ。」

もぐもぐもぐ

「無視すんなよ。」

「人が食事しているときは、話しかけないでください。」

もぐもぐもぐ

「けち臭いこと言うなよ~。」

かっち~ん

ボコッ!

「痛えな、なにすんだこのやろ~」

「けち臭いとは何ですか。殴りますよ。」

「もう殴ってんじゃねえか!。」


前々から思っていたが、神野の女は手が早いんじゃないかと。

俺の周りの女で俺を殴ったことのない女は一人もいない。

俺の周りの神野の女は暴力女確定~~


「わたくしのことをけち臭いなんて屈辱です。それにわたくし野郎じゃありません。」

「ああわかった、俺が悪かった。この通りだ、許してくれ。」

「分かればいいのです、分かれば。頭を御上げなさい。許して差し上げますから。」

「ほんとか、ありがとう。朝食が終わるまで待つことにするよ。」



「ごちそうさまでした。」

「やっと朝食が終わったか。それにしても食べるの遅すぎじゃねえの?」

「そんなことはありませんわ。食事はよく噛んでするものです。」

「あっそ、そんなのどうでもいいけど。」

「聞いておいてどうでもいいってどういうことですの!」

「す、すまん。ごめんなさい。」

「ほんとうに悪かったと思っていますの。」

「思ってます。ですからその拳下ろしてもらえませんでしょうか。」


ほんとに手の早いやつだな。気を付けよう。


「あっ、食器はそのままでいいですよ。京香さん。」

「で、でも。」

「京香さんはお客様だし、これは居候の私の仕事ですので。」

「あの秀さん、先ほどから言葉遣いが変わったような気がするのですが。」

「そんなことありませんよ。京香さん。」

「ほらそれです。先ほどまで、あんたとか呼んでいたくせして。」

「そ、そうでしたか?覚えてないなあ。それじゃ何と呼べば、京香様?

お嬢様?それとも京香の姐御?」

「なんですかそれは、年下なのですから京香でいいですよ。」

「ほんとに?やっぱり呼び捨てはだめです!とか言って殴らない?」

「殴りませんよそんなことで。それよりも何か聞きたかったんじゃないんですか。」

「ああ、そうだった。ここには何の用事で、き、京香はきたの?」

「それは、神野 小夜と勝負をするためです。」

「さ、小夜と勝負~~。ほ、ほんき?もちろん剣術だよね。」

「そうですわ剣術ですわ。それ以外になにがあるというの」

「ですよね~じょうだんでもないですよね」

「わたくしは、冗談と嘘は嫌いだし、いいません。」

「そうかあ、小夜と勝負かあ。まあ頑張れよ京香。」

「はい、必ず勝ってみせますわ。」

「それじゃあ、おれはこれで。」




「もしもし、美紀姉ちゃん、京香のやつ小夜と勝負しに来たみたい。」

「トランプか花札かそれともオセロか」

「全部違うよ。なんでそんなことでわざわざ姫路にくるんだよ。」

「それじゃ、渋いところで将棋とか囲碁とか。」

「なんでやねん。ボケるのもういいから。」

「それじゃ、やはり剣術か。」

「うん。」

「わかった、今日は仕事早めに切り上げて、京香のやつに、

小夜ちゃんと勝負なんて、百万年早いということを教えてやる。」






京香の前に立ちはだかる美紀。はたして京香は小夜と勝負できるのか。

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