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死神代行ギルド〜悪の正義〜  作者: 白猫くん。
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少年少女はオフを迎える

「今日はギルド狩りの報告はないな」

俺はIGA本部から送られてきた書類をペラペラとめくりながらみんなに伝える。

「…ってことは今日はオフ?オフ!?」


ランデルの目がキラキラと輝いている。

「ま、まぁそういう事になるな…あんまりハメは外しすぎるなよ」

「ヒャッホーイ!!ビリヤード行ってきまーす!!」


ランデルはそう言い残してそそくさと部屋を出て行ってしまった。

「相変わらずの行動力だな…」

感心とも呆れともとれるように呟くと、みんなぞろぞろと用意し始める。


「おっおい嘘だろ!」

「えっ、逆にブルートは外でないの?」

マリンが不思議そうに首をかしげる。


「いや俺は武器の整理でもしようかと…」

「ばっかだねー!こういう時はしっかりと遊ばないと!ほらブルートも行くよ!」

マリンは俺の背中をぐいぐいと押す。


「ちょ…ユーメル!」

俺は助けてくれと言わんばかりの目で一番頼りになるユーメルを見る。

「今回はマリンの意見を推すけどなあ。たまには遊んだらどうかな?」

ユーメルのその予想外の言葉に、俺は諦めたように肩を落とす。


「はいブルートの負けー!ねーユミナ、今日どこいくどこいく?」

「そうだね、買 い 物 とかどう? 」


げ。このままだと荷物を持たされるのは目に見えている。それは反対だなぁ、と訴えかけようとユミナを見ると、俺の考えを全て見通しているのかユミナはニヤニヤとした表情を浮かべている。


「いいねー!そうしよっかな」

何も知らないマリンは完全に乗り気だ。

やばい。俺の脳をいつものギルド狩りの時よりもフル回転させる。


「それもいいけど折角晴れてるんだし外で何か体を動かさない?僕アーチェリーとかしたいなぁ」

か、神様…! 救いの手を差し伸べてくれたのはユーメルだった。ユーメルは俺の目線に気付くと軽くウインクした。


「アーチェリー!いいねえ、そっちにしよっか!」

ユミナはチッと残念そうにしている。こいつ、俺を困らせようとしていただけじゃ…

「よ、よし!そうと決まれば行くか!た、楽しみだなぁ!」

「あれぇ…?やけにノリ気になったじゃんブルート」

マリンが怪しげな目で見てくる。

「そ、そんなことねーよ!さ、さっさと行こーぜ!」

俺はちょいっと拳をあげると、そのままドアを開けて小走りで部屋を出た。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



「あっはっは!ブルート下手すぎ!なんであんな下手なの!」

「うるせぇ!あれでも本気なんだよ!」


歩きながら腹を抱えて笑うマリンに、すかさず全力でやったアピールをする。


「全力でやってあれの方が恥ずかしいでしょ…ププ」

ドス黒いオーラがユミナの方から伝わってくる。まあ言われてみれば確かにその通りなんだが…


「いいんだよ俺は剣だけで十分だ!」

「またまたぁ出来ないからって…あれ?」

マリンが前の方を指差すと、なにやらランデルらしき影がウロウロしている。


「おーい!なにしてんのランデル!」

マリンが大声で叫ぶと、ランデルは口に人差し指を当てて静かに、といったポーズをする。


俺はランデルの所へ行くと、「どうしたんだ?」と問う。

「俺らの宿の前で怪しいやつらがウロウロしてる。多分あの格好はーーギルド狩りだと思う」


俺ら以外のギルド狩りーーあまり聞かないが、噂を聞いたことはある。最近数々のギルドを潰しているギルドがあると。

俺たちも何度か情報を掴もうとしたが、それ以上の情報は入ってこなかった。


「はー、ギルド狩りvsギルド狩りか。なかなか燃えるシチュエーションじゃないの」

ユミナが指をパキパキと鳴らす。

「それで、相手の人数は?ランデル」


ユーメルが状況確認をする。

「んー、確か5人くらいだったかなあ。あ、武器は一応買ってきたよ。そんな高価なものじゃないけど」

ランデルはそう言うとそれぞれの武器を差し出す。全く、こいつはここぞという時は本当に頼りになる男だ。


「なるほど。未知の相手に1対1で当てるのはあまり得策じゃないかな。ランデルとブルートが前衛でマリンは中距離から魔法で当てていって。僕とユミナで3人のカバーをするね」


ユーメルがすぐに計画を立ててみんなに話す。

全員がコクリと頷くと、ランデルからもらった武器を取る。


「じゃあ、今日はオフだったはずなんだけどーー襲撃は仕方ないね」

俺は取った剣をブンブンと振りながら続ける。

「んじゃ、行きますか。ーーいつも通り。死ぬなよ」


小さい声でおう!とかけ声をし、俺たちはゆっくりともう1つのギルド狩りの元へと歩き始めた。

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