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4:攻撃魔術チュートリアル

 昼食の後片付け後、私はログインした。

予定通り、魔法系のチュートリアルをしてみよう。

このステータスから近接戦闘をできるまで鍛えるっていうのも燃える展開だけど、やっぱり怖いしね。

ああ、でも――投げナイフとか、買ってからにしようかな。

リスト・ライフで気功しかしないってのは悲しすぎる。

明日からログインしそうにないから時間がかかるスキルを伸ばしたいしなぁ。

お姉さんに相談しよう。


 ギルドから出て、武器屋にやってきた。

投げナイフと投げ矢を買う。投げ槍と投げ斧は持ち切れなかった。計C200也。

半日の報酬が飛んでしまった。引き継ぎをしていなかったら、詰んでいただろう。

次は的だ。木材屋にやってきた私は1m丈の木の棒と30cm四方の板、投げ矢に加工する木材を購入。

こちらは250Cで購入できた。


 こうなったら、ウインドウショッピングと洒落こもうかなぁん。という誘惑。

書店を発見しちゃったんだよ!

入りたい……しかし、我慢するんだ!

魔法系のチュートリアルを受けるんだろう!

手元の金は、親の金!


私は書店から逃げ出した。



 ギルドのチュートリアルカウンターにやって来ました。

「魔法のチュートリアルをお願いします」

「そちらは魔道ギルドにお申し込みください」

魔法のチュートリアルは冒険者ギルドでは受けられなかった。



 気を取り直して、だ。

魔道ギルドにやって来ました。

冒険者ギルドと違って、売店にはポーションだけでなく、草花や石、木の枝、紙、鳥の羽なども売られている。

そう言えば、錬金術は生産魔法と言われるし、高位呪文には媒体が必要なものも含まれているのだっけ。


材料。なんだろうなぁ……


「魔法のチュートリアルをお願いします」


魔道ギルドのチュートリアルカウンターを発見したので、依頼する。


「はい。では、項目をお選びください」


カウンターの男性からメニューボードを渡される。


迷うことなく選ぶ。


「攻撃魔術をお願いします」

「それでは、訓練室に行きましょう」

言って、彼はカウンターから出てくる。


 訓練室に来た。魔法のチュートリアルはチュートリアルカウンターのお兄さんが行うらしく、杖を差し出される。


「この杖には攻撃魔術火系の『ファイア』が組み込まれています。今からチュートリアル戦闘のモンスターを召喚しますから、『ファイア』を使って倒してください。使うには、杖先をモンスターに向けて『ファイア』ですよ」


杖を受け取り、構えーー方が分からないのだが、指揮者スタイルでいいかな? 投擲持ちの私は右手を空けておきたいのだけど。


「いきます。『サモン・ザ・ストロードール』」


彼の持つ杖の先から光が飛び出し、地面に着くと50㎝ほどの藁人形が現れる。


「『ファイア』!」


杖先を藁人形ーーストロードール向けて呪文を唱えると、先端から火が放たれる。

藁人形は瞬く間に炎上した。


「おお!」

一発でできたようだ。INT高いとやっぱり魔法使いやるほうが……いいっ!?

「おおぉっ!?」

藁人形は炎上したまま駆けてくる。ちょお、待てや!

「『ファイア』! 『ファイア』ー!」

続けて2発撃ち、少し距離をとる。

2発が当たったあと、藁人形は消え失せた。


《攻撃魔術チュートリアルが終了しました。

 魔法の杖を係員に返してください》

《攻撃魔術スキルレベル0を獲得しました》

《攻撃魔術地系呪文『アース』を習得しました。

 攻撃魔術水系呪文『ウォーター』を習得しました。

 攻撃魔術火系呪文『ファイア』を習得しました。

 攻撃魔術風系呪文『ウインド』を習得しました》


「お返しします」

「はい。それでは攻撃魔術チュートリアルを終了します。こちらが報酬です。魔法を使うには、杖が必要なので、気をつけてくださいね」

「はい」


ーーー獲得スキルーーー

攻撃魔術レベル0

地系『アース』土の塊が飛び出す。

水系『ウォーター』水の塊が飛び出す。

火系『ファイア』火の玉が飛び出す。

風系『ウインド』風の衝撃弾が飛び出す。


ーーー獲得報酬ーーー

100(コイン)

木の棒

直径1.5㎝、長さ18㎝の木の棒。杖の素材。


【喜楽の検索結果】

参考:Yahoo!辞書

藁(Straw)人形(doll)

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