表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/38

37:治癒魔術チュートリアル

 冒険するに当たって、習得スキル一覧を見ながら必要なスキルを検討する。

「あ」

治癒魔術の習得を忘れていた。


 

 治癒魔術。

ファンタジー世界において、それは習得者がパーティーメンバーにいるかどうかで難易度が変わるほどの影響力を持つスキルである。

考えれば当然だろう。傷を負って戦いから離脱した仲間が元気になって復帰するのだから。


 これを習得せずに出ていくなんて、あり得ない!


 冒険者ギルドにやってきた。

「治癒魔術チュートリアルをお願いします!」

「はい。それでは魔道ギルドに移動しましょうか」

お姉さんはチュートリアル・カウンターを出ると私の前を歩き出す。

歩くだけというのもあれなので、冒険するのに便利なスキルがないかを尋ねてみた。

「そろそろ冒険に出るのですが、何か便利なスキルはありませんか?」

「便利なスキルですか。……そう、ですね。調教スキルはいかがでしょうか。この町を出ると草原なのですが、東の方に向かうと馬の群れが生息しています。調教すれば、これからの旅に便利ではないかと。ただ、調教スキルで手に入れた仲間は召喚した者と違い、出し入れ出来ません。不適切な環境に向かうならば、ホーム・ポイントや町の厩舎に預けてから向かってくださいね。ホーム・ポイントへの移動は町中でしか使えません」

「調教ですか……検討します」

「後は弓スキルですね。あなたのDEXとSTRなら飛距離が伸びるでしょうし、命中率も高いでしょう。INTも高いのでアシスト機能も充分に作用されます」

INTがアシストに作用するんだ。

「潜伏スキルがあればモンスターから隠れるスキルです。敵わない敵から隠れたり、警戒心の強いモンスターに近づくには最適でしょう。ただ、潜伏スキルはチュートリアル・カウンターで受付しておりません。NPCとの交流イベント、ミニゲームを探してみてください」

「それは大変そうですね。もう少し、ヒントを貰えませんか?」

お姉さんはクスクスと笑い始める。

「そうですね。イベント一覧を見ると良いでしょう」

「イベント一覧?」

イベント一覧を開けば2番目にミニゲームが載っていた。題名は『子供と遊ぼう』。保育士への道が拓くとされている。

それと潜伏スキルにどう関係が……あっ! かくれんぼか!


 魔道ギルドに入ると、直ぐに訓練所に向かう。

お姉さんはインベントリから杖を取り出す。

「これには治癒魔術『リカバー』が込められています。今からあなたを攻撃するので治癒魔術で回復してください」

え。

「いきますよ。『ボールド』!」

痛ぁっ! 何かが飛んできた……何これ?

「さあ、早く回復を。敵は待ってはくれませんよ」

このゲーム、ターン制ではありませんものね。

「『リカバー』」

ステータスを開く。うん。あと少し。

「『リカバー』」

よし、全快した。


《治癒魔術チュートリアルが終了しました。

 杖を係員に返してください》

《治癒魔術レベル0を獲得しました》

《治癒魔術天系呪文『リカバー』を習得しました》


「これで治癒魔術チュートリアルは終わりです。レベルが上がるとターゲットできる対象が増えます。覚えておいてくださいね」


《イベント:治癒師への道が拓きました》

《治癒魔術レベル100(MAX)

 調合レベル100(MAX)  》

《イベント:治癒魔術師への道が拓きました》

《治癒魔術レベル100(MAX)》


ーーー獲得スキルーーー

治癒魔術レベル0

天系『リカバー』HPを回復する。

万能魔術天系『リペア』修理する。


久々の万能魔術! 本当に万能だなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ