25.召喚魔術チュートリアル
久しぶりの魔道ギルドにやって来た。
しかし、だ。
ドアには『CLOSE』の看板がかけられている。
……タイミングが悪かったよう、だ?
「今開けますね」
後ろを振り向けば冒険者ギルドのお姉さんがいた。
あれ?
「お姉さん、こんにちは。今日は魔道ギルドですか?」
「ええ。昨日から魔道ギルドも冒険者ギルドも私の管轄になったのよ」
お兄さんはクビになったのだろうか……
中に入る。
「今日は召喚魔術のチュートリアルに来ました」
「そうでしたか。それでは早速参りましょう」
訓練室に来ると、お姉さんはアイテム・ボックスから1つの杖を取り出す。
「召喚魔術で呼び出す召喚モンスターは自分で決めることができません。初めの呪文は『サモン・ザ・モンスター』。次からはモンスターを種族名に変更してください。それではどうぞ」
杖を受け取る。
さて、私の呼び出す最初のモンスターはなんだろう?
「『サモン・ザ・モンスター』!」
杖先から飛び出た閃光は1m前で拡がり、1つの物体に変わる。
1m程の体長、側面についた瞳、2本の角、短く白い体毛。
山羊である。
さて、この子の種族名は?
「この子の種族名は」
「召喚モンスターの種族名はメニューのステータスに表示されます。他のモンスターは『生物学』などを習得すると判明しますよ。『○○学』などの学問系は図鑑や辞書を調べることで習得できます」
学問て、お姉さん……
途方もないですね。
「これで召喚魔術チュートリアルが終わりました。こちらが報酬になります。今後、チュートリアルの冒険者ギルドと魔道ギルドが合併することになりますので、次に魔道ギルドを使用する時は冒険者ギルドのカウンターにお越しください」
合併? なんでだろう?
「はあ。分かりました」
「それでは杖の返却を願います」
杖をお姉さんに返却する。
後について魔道ギルドを出ると、お姉さんはギルドを施錠した。
《召喚魔術チュートリアルが終了しました》
《召喚魔術スキルレベル0を習得しました》
《召喚呪文『サモン・ザ・モンスター』を習得しました》
《召喚モンスター『ゴート』が召喚できます。
召喚モンスター『ストロードール』が召喚できます》
ーーー獲得スキルーーー
召喚魔術レベル0
召喚『サモン・ザ・モンスター』召喚モンスターを召喚する。
万能魔術レベル0
召喚『サモン・ザ・ストロードール』藁人形を召喚する。
ーーー獲得モンスターーーー
召喚『ゴート』山羊のモンスター
ーーー獲得報酬ーーー
100C
首輪 赤い革製の首輪




