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21:製織チュートリアル

 表通りから見て『製糸工房』と『染色工房』の向こう側に『機織り工房』はある。

『機織り工房』は白い漆喰が塗られてとても大きく、入口は両開きだった。


 中に入ると大きな機織り機がズラリと並び、カタコトと音をたてている。

「チュートリアルの喜楽(きらく)だね? こっちにきておくれ」

せかせかと近づいて来たお婆さんはさっさか歩いていき、遅れぬように追いかけた。


 ひとつの機織り機の前につく。

「いいかい? あたしが今からセッティングするからよく見ていくんだよ」

お婆さんは2つの横棒から縦糸を一本一本セットしていく。

「2つのビームから経糸(たていと)綜絖(そうこう)ーー経糸を通す穴、へドルとも呼ぶんだがーーへ交互に通すんだよ。よく見てみな。綜絖は2つあってね。1に通したら次は2、また1と交互に通していく。ああ、綜絖の枠は綜絖枠とかシャフトというね」

お婆さんはへドルに全て通し終えると左右に走る奴のところに向かう。

「これは()ーーシャトルーーに緯糸(よこいと)をセットする」

言って、シャトルをカタンと滑らすと反対側で止める。

「今から上がった方のペダルを踏むよ。シャフトを見てな」

「はい」

コトン、と音がして上にあったシャフトが下がり、下にあったシャフトが上がった。

「そしてシャトルを走らす。そら、やってみな」

彼女に場所を譲られ、シャトルを走らせて止める。

「上がった方のペダルを踏むんだ」

コトン、とシャフトが動いた。

「よし、よし。じゃ、3mできるまでやっておくれ」

そうして、彼女はつかつかと去っていく。


え?


 カタコトとテンポ良く機織りを続ける。

余所見をしてしまうと途中でシャトルが止まってしまうので集中を欠かせない。

さあ、そろそろ3mだ!


《製織チュートリアルが終了しました。

 チュートリアル・カウンターに報告してください》

《製織スキルレベル0を獲得しました》


ーーー獲得スキルーーー

製織スキル(0)

+DEX1


ーーー獲得報酬ーーー

100(コイン)

卓上手織り機 小型の手織り機。


「卸もやってるから、また来ておくれ」

「あ、はい」

さて、今週は終わるか。それとも綿花のために毎日やるか。ログアウトしたら考えないとね。



 ホーム・ポイントに戻り、最後に現状の確認をする。


PN:喜楽(きらく) LV.1

HP:36

MP:52


STR: 5.1

INT:13.1

AGI: 9.1

DEX:21.1

VIT: 9.1

LUC:13.1


PP: 7

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