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異世界と私と銃とファンタジー  作者: 白築 える
リール国と観光とアルニカ
70/217

鈴、修行する。





「でね!玉藻さんに会えたんだよ!」

「何じゃ。鈴は城に行ったんじゃないのかえ?城の兵士が手紙を持ってきたのだが。」

「お城だよ。実は国王は玉藻さんだったんだよ!」


鈴は今で皆に先ほどあったことを説明していた。

しかし、皆は少し鈴を疑っていた。


「いや、国王が魔物のはずないだろ。」

「ああ、そうだな。」

「玉藻に化かされたんじゃないかのう?」

「いやいやいや、本当だって!たぶん届けに来た兵士も妖狐だよ!」

「じゃぁなんだ?俺たちも化かされてたってことか?」

「飛鳥ならわかるでしょ~。」

「まぁ…妖狐は化けることはできるが人を化かす事は無いはずじゃが、それは玉藻からの命令であって命令ならば化かす。言っていることは間違っていないが…。」

「だから私は玉藻さんに会って、ご飯食べていくために玉藻さんが家に妖狐を送ってくれたんだよ。」


懸命に説明する鈴を庭の端からこっそり見ている妖狐が一匹居た。

その妖狐は暫くの間見ていると壁を超えてどこかへ行ってしまった。









翌朝。

イルミスとアラスは今日もまた修行に参加している。

女性陣とアームは先日会いに行った夜須の所へ向かうことになっている。


「夜須のことならもう作業を終わらせているじゃろう。」

「早いな。そんなに早く終わるものなのか?」

「夜須は昔から作業だけは早いのじゃ。ただコミニュケーションがとれぬが…。とりあえず歩きながら話そうぞ。」


鈴達は歩きながら先日の鍛冶屋の夜須家に向かっている。


「そういえば飛鳥の流星刀も夜須さんに作ってもらったんだよね?」

「そうじゃよ。」

「隕鉄って鍛えるの大変だった気がするんだけど…。」

"さすが中二病でそういうの調べたことだけは覚えてるんだね。“

『う、うるさい!黒歴史を抉るな!』

「そうじゃなぁ…さすがの夜須でも苦労しておったのを覚えておる。」

「たしかね…んー…鋼と同じ温度で鍛えようとしても駄目だった気がする。」

「たしかそんな事をぼそぼそと言っておった気がする。」

「そういえば気になっていたんだけど、何故空から鉄なんかが降ってくるの?」

「そうじゃな。気になっておった。」

「鉄は鉱脈からとれるんじゃないのか?」

「おおう。なんて説明しようかな。」

"さすがにわかるよね?“

『大体ならわかる!』

「ほら、夜空を見上げると光ってる星があるでしょ?」

「あるな。」

「この惑星の外には宇宙って空間があって、惑星間空間を漂ってる石みたいな物何だけどね。」

「宇宙って星界(せいかい)の事か?」

「星界?ああ、そうだね。こっちだとどこまでわかってるの?」

「さっぱりよ。とりあえず名前が着いたって程度。」

「そっかー、こっちの言葉に合わせて言うと…あまり難しい事はわからないからね?星界には酸素がない。更に重力も無い。そして温度も低い。」

「そうなの?星界なんかにでたら死んじゃうじゃない。」

「そうだよ。で、惑星の重力に引かれて大気圏に入り、気化せず残った物体が隕石ってわけ。隕鉄も同じだよ。タブン。」

「惑星はこの星のことよね?」

「うん。」

「重力って何?」

「りんごを手から話すと下に落ちるでしょ?その力のこと。」

「となると…その力が星界を漂っている隕石を引き寄せているのね。」

「さすがアイリス!理解が早い!」

「のう、アーム殿。何故星界には石が飛んでおるのじゃ?」

「俺に聞かれてもわからないぞ。」

「鈴殿何故じゃ?」

「えーっと…たしか…。星が寿命で爆発して砕けた石とか惑星になりきれなかったのとか……。」

『あわわ。分からない!ここ中学校の理科!』

"まぁ、それでいいんじゃない?知識ゼロから始まったんだし。“

『そ、そうだよね!』

「ま、まぁそんな感じ!」

「鈴殿はすごいのぅ。」

「ま、まぁね!」


鈴は視線をあらぬ方向に向けながらドヤ顔をしていた。


「(こいつわかってないわね)」


アイリスにはバレていたのだった。








「さて、着いたわけじゃが…音はしておらぬな。」

「そうだな。」

「では入るかのぅ。夜須~例の物は出来ておるかのう?」

「……。」

「……なんじゃ。こっちをチラッと見て視線を戻すのは。」

「……。」

「なんとか言うのじゃ。これだからお主とは話が進まぬ。」


飛鳥が呆れていると夜須は隣に立てかけてあった一振りの薙刀を持つとそれを手渡してくる。


「…これ…。」

「ずいぶんと変わったな。俺の槍。」

「これは我が国の槍じゃ。前のと違ってきちんと斬ることもできるのじゃよ。少し重量は増えているじゃろうが、アーム殿なら問題なかろう。早速試し斬りしてみるかのう。鈴殿、アレを。」

「ほいきた。」

『リンさんでばんでっせ。』

"了解“


人格交換(ペルソナ)を行うとリンはいつもの等身大藁人形を創造し、地面に突き立てる。

突き立てた後リンはアームの槍のじゃまにならない所に移動した。

そこで再び人格交換(ペルソナ)を行う。


『これめんどくさくない?』

"まあ、効率は悪いだろうけど。“

『何とかして二人の能力を生かせないかな?』

"練習してみる?“

『夜やってみよう。』

「それじゃやるとするか。」


アームは薙刀を構え魔力を循環させる。

薙刀を強く握ると魔力を開放し、一気に間合いを詰め切り捨てる。


その切れ味は凄まじく、今まで使っていた槍を超えていた。


「? いつもより魔力が流しやすかったな。」


夜須は飛鳥の耳元で何かを喋ると飛鳥がかわりに喋りだした。


「あー。隕鉄のあまりを混ぜたようじゃ。魔力を流さない時の強度は鋼より落ちるらしいが、魔力を流せば鋼以上の強度を持つようじゃ。」

「それはいいな。夜須さんありがとう。」

「……いいってこ…。」


肝心の最後が何を言っているか分からなかった。


その後薙刀の使い方を飛鳥から教えてもらい、アームは少し型を修正し自分のものとしていく。


「こうか!」

「そうじゃ!アーム殿は覚えるのが早いのぅ。」

「……(この娘…。)」

「……(夜須さん…。)」


二人はガッチリと握手を交わしていた。


「「……(仲間だな。)」」

「? 何を握手してるのじゃ?」

「…同士だから……。」

「声が小さい!もっとシャキシャキしゃべらんか!」

「飛鳥!夜須さんだってちゃんと喋りたいんだけど喋れないの!夜須さんとは同士なのだ!私もそうだったからね!」

「お、おう。わかったのじゃ。(何の同士じゃ…?)」

「それにしても私やることないわね…。」

「アイリスはこういうところじゃなくて図書館とかが似合いそうだな。」

「そうね。でも図書館で知識得るより鈴から科学知識聞いたほうが魔法に役立つのよね。」

「最近のアイリスの魔法は鈴みたいになってるよな。」

「そうね。魔力の消費も少なくて貫通力もあるから便利でいいのよね。」

「そうなのか?」

「そうなのよ。それに炎の火力も上がってるし以前に比べたらとんどもないほど強いわ。」

「とりあえず飛鳥の家に戻るか。」

「そうね。飛鳥、鈴、戻るわよ。」

「む?そうじゃな。夜須ありがとのぅ。」

「…ぉぅ…。」

「夜須さん。ありがとな。」


夜須は軽く手を振り家の中へ入っていった。

四人はまたきた道を戻り飛鳥の家に向かう。


途中アイリスが何か新アイデアが無いか鈴に聞いてきたが、いい案が浮かばず話はお流れになってしまったのだった。


飛鳥の家に戻ってきた四人。

アームは薙刀の練習と言って開いている場所で薙刀を振り始めた。

女性陣はそのまま家の中へ入ると、縁側で話しながら修行風景を見ているのである。


「いやー。皆頑張ってますね~。飛鳥はどう思う?」

「そうじゃな…妾の修行に比べたらまだまだじゃ。」

「ちなみにどんな修行を?」

「うむ。重りを着けられて海泳がされたり、魔力操作だけで振られる真剣から逃げまわったり、門下生全員同時に戦わされたり…。」

「うっわ…。」

「大変だったのね。」

「うむ…死にかけたのじゃ。」

「アイリスはなにか苦労したことある?」

「そうね…初めて魔法を使おうとした時かしら。いざ魔法を使おうとしたんだけど、詠唱しても魔法が発動しなくて何度も何度も詠唱したわね。」

「ふむ。以外だのぅ。」

「アイリスの理解力ならなんでも出来そうなイメージがあった。」

「妾もじゃ。やはり初めては難しいのかのぅ。」

「魔法は特に難しいわよ。イメージ、詠唱、魔力。この三つをコントロールしなくちゃいけないから難しいのよ。」

「なるほどのぅ…。」

「な~るへそ。それじゃ私も修行するかな!」

「うん?鈴は何を修行するのかしら?」

「できるかわからないけど、リンと私の能力の同時使用。」

「そんなことできるのかしら?」

「それを何とかするのが人間です!」

「お、おう。がんばるのじゃ。」


そう言うと鈴は部屋に戻っていった。

部屋に戻った鈴は畳に座ると、目をつぶった。


「よしよし、やってみるぞー。」

『とりあえず、交換時にそれなりに割り込めそうな時間があるか確かめてみよう。』

"おけー。“


リンと話したスズは人格交換(ペルソナ)を二回行う。


『人格が入れ替わる一瞬に何か間があるね。』

"おそらくそこで人格の交換が起こってるんだろうね。“

『ならそこで止めることができれば!』


そこに割り込もうと幾度かか人格交換(ペルソナ)を行うが、どうしてもそのタイミングで止めることが出来ず入れ替わってしまう。


それを続けること三時間。

一旦昼食と言うことで修行を中断する。


門下生も含む、皆で昼食を取ったスズは運動していた門下生達より食べていた。

さすがにこれには門下生も苦笑いだ。


昼食後再び部屋に戻ると再び始める。

しかし相変わらず人格交換(ペルソナ)を途中で止めることが出来ない。


『やり方が悪いのかな?』

"アプローチを変えてみよう。今はあのタイミングで止めようとしてるけど、今度は人格事態を移動させないようにしてみよう。いわば引っ張られる前からブレーキを掛ける状態にしてみる。“

『それでやってみるか~。』


再び始め、リンの提案した方法で人格交換(ペルソナ)を行ってみる。


『むむむ!』

"これは…“


確かな手応えを感じたが人格が入れ替わってしまった。


"駄目だったかー。“

『まぁ、今ので手応えを得たからもう少し強めに意識してみよう。』

"了解サー。“


そしてもう一度人格交換(ペルソナ)を行う。

今度は意識を強く持って。


『…う!?があああああああああ』

"あああああああああああああ!!“


リンは頭を両手で抑えその場に倒れこむ。

痛みに強いリンでも倒れる程の痛みだ。

言葉にならない程痛む。


『グッ…。い、今のは?スズ大丈夫?』

"う…ぅ…頭が…割れる…“

『多分今のが出来た証拠だと思うよ。たぶん二つの人格の過負荷が脳に痛みを発しさせた。』

"なれるしか無いのか…な。“

『とりあえず痛みが引いたらもう一度やってみよう。』

"りょ、了解。“


リンは頭を押さえつつも元の体勢に戻る。


『よし。もう一回やるよ。』

"了解。“


その後繰り返すこと数十回。

繰り返すごとに脳に痛みが発生し、そのたびに頭を抱え倒れそうになる。

しかし修行の効果は着実に出ていた。何度目かわからない時に痛みが以前よりなかったのだ。


『よし、行けそうだね。』

"そうだね。もう少しだ。“

『行くよ!』

"おっけー!“

『あが……。』

"ぐっ……この状態を維持して!“

『維、持…創造……鉄の…剣!』


激しい痛みの中、スズはリンの能力を行使した。


白と黒が混ざり合った灰色の光が手元に光、鉄の剣が創造、具現化された。


『っ…。』

"くっ限界か。“


スズは頭を押さえながら肩で息をしている。

だが手元には確かに鉄の剣がある。


『でも成功したよ。あとは…継続時間と微調整で痛みをなくしていけば…。』

"そうだね。これで戦闘中の隙は少なくなると思う。“

『とりあえず名前は人格(パーソナリティ)同調(シンクロ)と名付けよう…いてて。』

"…まぁ名前は任せるけど。“

『とにかく練習あるのみ!人格(パーソナリティ)同調(シンクロ)!』






日が暮れ、榛名が夕食の準備が出来たことをアイリス達の所へ伝えに来ていた。


「あら?鈴ちゃんは?」

「修行するって言って部屋に入っていったのじゃが…。」

「見てくるわ~。夫にはお風呂入ってきてって言っておいてくれるかしら?鈴ちゃーん?」


榛名がふすまを開けると真っ白に燃え尽きたように前のめりに突っ伏している鈴の姿があった。


「なんですか…。」

「何か満身創痍みたいな感じだけど…ご飯よ。」

「夕食だああああひゃっはああああ」

"いきなり元気になるなぁ。“

「今夫達がお風呂入ってると思うからそれまで待っててね。」

「了解であります!」

「それじゃお部屋に行きましょう。」

「はい!ご飯~ご飯~!」

"本当に食べるのだけは元気ね。“



この後男性陣が帰ってくるのが遅く、榛名と鈴が修羅のようになったのは内緒だ。




更新が亀のごとく遅いですが、更新するのでお待ちください。


これからもオリジナルの銃火器や魔法を募集していきます。

何か有りましたらご連絡ください。

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