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滅びの夢
とある種族が別の種族(少数民族)を滅ぼそうとしていた。
傭兵のような立場にいた戦士たちが、命を捨ててそれを救った。
戦いの前、戦士たちのリーダーは滅びの種族を救おうと決めたが、だからといって仲間たちに共に戦えと、つまりは赤の他人のために死んでくれとは言えなかった。
けれども仲間たちは、言われる前から戦うのが当たり前だと思っていた。
誰かを救うために戦って死ぬのは、誰かを滅ぼすために戦って死ぬより悪くない。さあ行きましょう、と。
武器を手にして笑って待っていた。
人殺しは罪だ。
戦争は愚かだ。
けれど、死ぬと分かっていても、人のために武器を手にし、笑って戦場に向かった戦士たちの戦いを、そしてその心を、愚かだと笑うことはできない。
そんな夢を見た。