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戦士の夢
夢を見た。
私はその夢を『戦士に捧げる15のお題』だと認識していた。
場所は戦場。山の岩壁を彫った古城のような回廊の柱の影かそれとも迷路になった洞窟の横穴か。
わき腹に大きな傷を負った元英雄と、剣と心が折れた戦士がいた。
他にも戦いに疲れた仲間たちが幾人かいた。
彼らの会話などからなる15のシーンで夢は構成されていた。
そのシーンにはひとつひとつに素面で聞くには居たたまれないようなハードボイルドチックに気障なセリフの題名がついていた。
最後、剣の折れた剣士が仲間の戦斧を手に持ち、影の中から光の中へと出て行くその背中の逆光の眩しさがひどく印象的な、そんな夢だった。