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夢を見た。  作者: 雪月
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兄弟の夢



夢を見た。


戦って死んだ4人兄弟の夢だ。


彼らの壮絶な生きざまは物語となって誰もが知っていたが、死んだはずの兄弟がなぜ生きているのか、平和ボケしながら学校に通っているのかは、誰も知らない。本人たちも知らないかもしれない。


学校行事で電車に揺られている時、トラブルが起きた。


屈強な次男が岩のような拳で打ち砕いた。


暴れん坊の三男も場をしっちゃかめっちゃかにかき回した。


その後の移動、宿泊施設でも敵対組織は襲ってきたが、返り討ちにあっただけだった。


同級生たちはその規格外さ加減に呆れた。


ちなみに、正義感溢れる末っ子が物語の主人公で、悪に落ちた兄たちに立ち向かい討ち果たしたので、一番規格外なんだが、今では気苦労なフォロー役である。というか、唯一コミュニケーションの取れる人物だと周りには思われている。


そして、動かず喋らず出番なしに兄弟たちの後ろでだらだらとしていたコミュニケーションの取れない長男が、物語でいうところのラスボスで、末っ子は彼が出たら終わりだと思っている。


ちなみに長男は案外今の暮らしを楽しんでおり、一応余計なことをしないように気を使っている。かもしれない。


なお、物語は剣と魔法の世界(世紀末風)だったが、夢が終わるまでに魔法は一度も出てこなかった。





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