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夢を見た。  作者: 雪月
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虹の夢





夢を見た。


空は青いが閉塞感のある、スペースコロニーのような街で少年は暮らしていた。


遊歩道に作られた、色とりどりのタイルが敷き詰められた人工的な川で彼は魚を捕まえた。


魚というよりは透明感のないクラゲ?


赤と黒の丸くて平らいクラゲがプカプカと浮かぶような、不思議な魚。


小さな水槽でその魚を飼う少年。


水槽の乗った勉強机で勉強している。


宇宙飛行士になりたいと、そんな夢を持っていて、でもその夢を時々疑問に思う。


「ぜひ宇宙飛行士になって。その船にこっそり乗るから」


魚が、そんなことを言った。


「え」




そうして始まる少年と魚の交流。




魚は小さな虹のかけらのようなプリズム光を作る能力を持っていた。


それを見た時の人間の驚く顔、喜ぶことが好きだった。


「だから、いつかここから出ていきたいんだ」


「虹を、空に架かる大きな橋を作ることもできるの?」


まさか!と魚は否定した。


「そんな見たことも聞いたこともない大きいもの、作れるはずがないよ」


そんなことはない。


だって、少年は知っていた。


音を立てて降る雨。


雨上がりの青空にかかる鮮やかな虹。


満天の星空。


宇宙に浮かぶ青い宝石。


確かにあった。


あったはずなんだ。




・・・・今、ここにはないけれど。




少年は宇宙飛行士になりたい。


いつかここを出て、そしてこの世界にはないかもしれない、けれどもどこかにあるかもしれない青い星を探しに行きたい。




絶望と、夢と希望が切ないそんな夢だった。







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